南部の反逆者

●478 南部の反逆者 1957

 1853年ケンタッキー州スターウッド農園、アマンサは母を亡くしていたが農園主の娘として父と豊かな生活をしていた。黒人奴隷がひどい扱いを受けていたが、父は奴隷たちに優しかった。父の命令でアマンサは女学校で寄宿生活に入る。アマンサは教師だったセスと恋仲だった。アマンサへ父危篤の知らせが入り、アマンサは帰省するが父は既に死亡しており、葬式が行われていた。その場に奴隷商人がやってきて奴隷たちを買って行く。反対するアマンサだったが、奴隷商人からアマンサの母は黒人だったため、彼女も奴隷と同じ扱いを受けると宣告され、連行されてしまう。連れて行かれた船の中でアマンサは商人に襲われそうになるが反抗する。

 アマンサは商人の手により奴隷の競売にかけられ、女好きの男に買われそうになる。そこへヘイミッシュが現れ、高額でアマンサを競り落とす。アマンサはヘイミッシュにも嫌悪感を抱くが、彼はアマンサを普通の女性として扱う。服も買い与えられ、実家への船の切符も手に入れ船に乗ろうとするが、ヘイミッシュの黒人奴隷のラウルーに見つかってしまう。アマンサは家に帰りヘイミッシュを罵倒する。

 そこへヘイミッシュの昔の知り合いキャナバン船長がやって来る。二人は昔の仕事仲間だった。嵐が来てキャナバンは帰って行く。嵐が強くなりヘイミッシュはアマンサの部屋の窓を閉めに行く。アマンサはヘイミッシュの話を聞き初めてヘイミッシュとキスをする。

 ヘイミッシュは自分の持つポイントループ農園へ行くことに。アマンサも誘うが、自分は途中で船を降りるが、アマンサはシンシナティへ行っても良い、自由だと話す。船が農園に着いた時アマンサはヘイミッシュとともにいることを決意する。

 農園を見せてもらっている時に近隣に住むチャールズがやって来る。ヘイミッシュは彼は紹介する価値がない男だと話すが、アマンサを紹介することに。南北戦争が始まり、周辺は北軍に攻め込まれ始めていた。ヘイミッシュは戦争後のことを考え出かける。その間にチャールズがアマンサに言いより始める。アマンサは彼を拒否するが、しつこく迫られ叫び声を上げてしまう。それを聞いたラウルーがチャールズを殴り倒してしまう。黒人が白人に手を挙げレバ捕まってしまうため、ラウルーは逃げる。

 ヘイミッシュが帰宅、チャールズに銃による決闘を申し込むがチャールズは恐れて逃げ出して行く。ヘイミッシュはアマンサの気持ちを確かめる。

 北軍が迫り、農園は北軍に渡さないため、綿花を焼くことになる。しかしそれは北軍に捕まれば処刑されることだった。北軍が黒人兵を募り、ラウルーも志願する。ヘイミッシュは自分の農園を全て燃やした夜、昔黒人奴隷を商売にしていたことをアマンサに告白し、愛を告げるアマンサとは一緒になれないと告げ、アマンサを一人旅立たせる。

 アマンサは新たに住み始めた土地で北軍兵と知り合う。ヘイミッシュは北軍に追われる身となったが、かつての黒人使用人のおかげで助かる。アマンサが知り合った北軍兵はかつての恋人セスの部下だった。アマンサのことを知ったセスは彼女と接触、夜彼女の家を訪ねて来る。しかしかつて平等主義を唱えていたセスはアマンサに黒人の血が流れていることを秘密にするといいながら彼女を襲おうとする。逃げ出したアマンサはヘイミッシュのことを思い出し、かつての彼の屋敷へ。

 そこには北軍兵となったラウルーがいた。ラウルーはヘイミッシュの優しさを憎んでいた。そこへヘイミッシュの隠れ家を見つけたと知らせが入り、ラウルーは駆けつける。ヘイミッシュはキャナバンの助けで船で逃亡しようとしていた。ラウルーはヘイミッシュの屋敷に踏み込み、彼を逮捕しようとする。ヘイミッシュはかつて黒人奴隷の商売をしていた時に仲間が殺そうとした赤ん坊を助けたこと、それがラウルーだったことを告げる。ラウルーの上官が到着し、ヘイミッシュは逮捕されるが、手錠をかけたラウルーは鍵付きのまま彼に手錠をかけていた。

 ヘイミッシュは連行途中で逃げ出す。アマンサもその場に駆けつける。ラウルーが見守る中、ヘイミッシュとアマンサはキャナバンの船に向かっていた。

 

 まず驚いたのは、有名なクラーク・ゲーブルなのに、その出演作を観るのはこれが2本目だということ。言われてみれば、「風と共に去りぬ」以外の彼を全く知らない。「風と共に去りぬ」から約20年後の作品だが、ゲーブルのカッコ良さは相変わらず。

 次に驚いたのは、当時の黒人奴隷の扱いのヒドさ。人種差別のヒドさは知っているつもりだったが、映画で見ると自分の知識が浅かったことに気づかされる。主人公?のアマンサも言ってみれば「ハーフ」なのに、黒人の血が混じっているというだけで奴隷扱いされる不条理さ。アマンサの父親やヘイミッシュが奴隷に対して寛大なところが救いだが、実際にはこんな人は少なかったのだろう。

 ストーリーとしては、突然現れるキャナバン船長の意味や、ラウルーが主人であるヘイミッシュの優しさを憎む感情など、理解しにくい部分が多いまま話が進んで行くが、最後まで見てやっと、あーなるほどと理解できた。

 シドニーポワチエの若い頃も印象深い。彼の出演した名作もこのブログではまだ未見。昨日の「ツインズ」のダニー・デヴィートさんの「カッコー〜」も含め、観たい作品がまた一つ増えた。