真説 謎解き日本史 明石散人

●真説 謎解き日本史 明石散人

 先月読んだ「謎ジパング」で初めて知った明石散人氏の一冊。「謎ジパング」と同様、著者の博識が12のテーマで語られる。

 「謎ジパング」でも書いたが、やはり話のわかりづらさは変わっていない。それもそのはずでwikiで調べたところ、本作と「謎ジパング」は同じ1996年に発行されたものらしい。

 話の展開〜秘書の村上との会話〜などは全く同じで、終盤新たな登場人物が出てくるが、展開の図式は変わらない。

 さらに本作では歴史にあまり強くない私にとっては、「それ誰?」という人物に焦点を当てているため、あまり興味を引かれなかったというのが正直な感想。また冒頭が「赤穂浪士」に関するテーマだったが、そこに書かれているのは、内匠頭が上野介の持つソフトに対する対価を支払わなかったのがいけない、という主張。まぁわからないではないが、現代の日本人だから言える話とも思える。

 ただ「竹島」に関する章は勉強になった。本作で書かれていることが真実ならば、政府はなぜこの点を主張しないのだろうか。