●485 長江哀歌 2006
山西省から男が奉節にやってくる。男はサンミン、16年前に別れた妻ヤオメイと娘を探しに来たのだった。サンミンはヤオメイがいた住所に行くが、そこは既にダム建設のため水の沈んだ街となっていた。サンミンは奉節で働きながらヤオメイを探すことに。
サンミンは宿の主人から義兄のことを教えてもらい、彼に会いに行く。ヤオメイはずっと南の地で働いていると聞かされ、しばらく待てばここへ帰ってくると言われる。サンミンは建物解体の仕事をしながらヤオメイのことを待つことに。
その頃、奉節に山西省から女性がやってくる。彼女は2年連絡のない夫を探しに来たのだった。彼女は夫の友人を頼り、彼と一緒に夫を探すことに。友人のおかげで夫が働いている場所を知るが、そこで夫はその会社の経営者の女性とデキているらしいという噂を聞く。
彼女は友人のおかげで夫と再会することに。しかし噂を聞いていた彼女は自分には好きな人ができたと話し、夫に離婚したいと訴え、奉節から去っていく。
サンミンは義兄からの連絡でヤオメイと再会する。彼女を連れて帰りたいと考えるが、ヤオメイの雇い主は同意するが、義兄に貸した3万元を返して欲しいと訴える。サンミンは3万元を作るために山西省に戻ることを決意、奉節から去っていく。
正直観終わった瞬間、なんだこの映画は、と思ってしまった。さらにネットでこの映画が金獅子賞を受賞していると知って二度ビックリ。タケちゃんの「HANA-BI」も受賞しているが、金獅子賞は普通の人々の人生を描いた作品が対象になりやすいのかしら。
本作は山西省から来た妻や夫を探しに来た男女の物語。その成り行きを淡々と描く。そこには発展著しい中国の貧しい生活が描かれる。今や世界一とも思える経済大国となった中国にもまだこんな裏の世界があるんだと知らされる。
意味不明なCGもあったが、あれはなんだったんだろう。
