タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密

●487 タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 2011

 タンタンは骨董市で帆船ユニコーン号の模型を手に入れる。直後に男からユニコーン号に関わるなと忠告され、別の男サッカリンからは模型を売って欲しいと頼まれる。しかしタンタンは断り家へ帰る。アクシデントで模型は一部壊れてしまう。タンタンは模型に何か秘密があると考え、図書館でユニコーン号について調べる。それは財宝を積んだまま沈んだ船だった。

 家に帰ったタンタンは家が荒らされ、模型が盗まれたことに気づく。サッカリンの言葉を思い出しムーラン城へ行くとそこに模型があったが、壊れていないことから自分のものとは別物だと気づく。家に帰ったタンタンは城の執事の言葉で模型に秘密があることに気づき、羊皮紙でできた巻物を発見する。そこには暗号が書かれていた。しかし羊皮紙をスリに盗まれてしまう。

 さらにタンタンはサッカリンに捕まり船に乗せられ拘束されてしまう。船の中でハドック船長と知り合い、協力して脱出しようと試みる。途中模型が3つあり、それぞれに羊皮紙の暗号があることを知る。二人は船から脱出、3つ目の模型があるバガーへ向かう。

 スリからタンタンの羊皮紙を取り戻したICPOの警部と合流したタンタンは、3つの羊皮紙を手に入れるために、サッカリンと対決する。

 

 3DCGだからこそできた映像が満載。海賊船上での戦いやタンタンがフクロウを追いかけるシーンなどは実写ではおよそ不可能な映像が続き迫力満点。さすがにスピルバーグといった感じ。一方でタンタンの愛犬も可愛く、人の髪の毛や犬の毛などの映像もすごかった。人の動きにぎこちなさがあるシーンもあったがご愛嬌。

 ただストーリーはちょっとわかりにくかったかも。船長とサッカリンがお互いの祖先が戦った間柄だというのが、なかなかわかりにくいし、あまり意味はなかったのでは?

 でもまぁスピルバーグが作る子供向け娯楽作品は間違いなし、といったところか。