テルマエ・ロマエⅡ

●489 テルマエ・ロマエⅡ 2014

 前作から続き。皇帝は平和路線を取ろうとしていたが、元老院は強いローマ帝国を目指し、コロシアムでグラディエーターたちに残酷な戦いを強いていた。

 ルシウスはグラディエーターや子供達のためのテルマエを作るように命じられる。またも日本にタイムスリップした彼は日本の銭湯やスパを参考にテルマエを作り賞賛される。

 皇帝はバイアエの地にテルマエを作るようにルシウスに指示、彼は理想のテルマエを作ることに。しかし北国で戦っているケイオニウスが苦戦していると聞かされる。バイアエから離れられないルシウスだったが、日本で木製の湯船を体験、それをケイオニウスのために送る。

 理想のテルマエを求めていたルシウスは日本の温泉郷にタイムスリップ、そこで歓楽地や混浴の良さを体験する。ローマに戻ったルシウスは疫病が流行っていること、ケイオニウスが疫病にかかったことを知らされる。日本に戻ったルシウスだったが、真実とともにローマへ。疫病にかかったケイオニウスと面会し、兄に会いたいと言われ、ケイオニウスの兄を探すことに。

 コロシアムにいたケイオニウスの兄に会い、彼がケイオニウスの偽物だと暴露するが、逆に真実が魔女だと訴えられ、真実は捕まってしまう。ルシウスは一人日本に戻り、そこで指圧師を見たルシウスは彼を連れてローマに戻り、皇帝の治療を指圧師にお願いする。ルシウスはグラディエーターの力を借り、真実を救出するが、ケイオニウスの兄は魔女が逃げたと、民衆を率いてバイアエヘ向かう。

 ケイオニウスの兄がテルマエ作りを責めるが、そこへ本物のケイオニウスが現れ兄を糾弾する。兄の味方をしていた元老院たちも責められるが、その時バイアエの地で温泉が湧き出す。皇帝もやって来てルシウスたちの働きを賞賛する。

 真実から史実として自らの運命を告げられたルシウスだったが、テルマエ作りのためならと運命を受け入れる決意をする。それを聞いた真実は涙し日本へ戻る。

 日本に戻った真実は漫画家として成功、漫画は映画化されそのロケ地に出向いた真実だったが、ルシウス役の俳優の顔を見て残念がる。しかしそのときルシウスが現れる。

 

 前作が面白かったので早速続編を鑑賞。期待にそぐわない出来で満足。前作で世界観が分かっているので、最初から笑い全開という感じで笑わせてもらった。

 前作が前半コメディパート、後半シリアスパートとするなら、本作は開始から4分の3がコメディパートだったような。前作よりもさらに笑いを増やしたって感じ。「風呂」にとどまらず、温泉街の良さを取り込みつつそれを笑いにしたのが良かった。

 細かいことを気にせず見ることができる良作だと思っていたが、前作から振っていた「涙すると元の世界に戻ってしまう」というギミックを最後の最後で上戸彩に使ったのも良かったのでは。夕日をバックに上戸彩が消えていくシーンは名シーンと言って良いだろう。

 これ以上続編を作るとダレてしまうだろうし、このあたりが潮時か。製作陣もそう考えてのこの結末なのだろうから、ラストの阿部ちゃんはいらなかったのでは(笑