リオ・グランデの砦

●501 リオ・グランデの砦 1950

 リオ・グランデの砦に指揮官を務めるヨーク大佐が先住民討伐から戻ってくる。そこにはシェリダン将軍が待っていた。大佐は将軍から労をねぎらわれる。そして大佐の息子ジェフが士官試験に落ちたことを告げられる。

 砦に新兵が配属される。その中には大佐の息子ジェフも入っていた。大佐はジェフに特別扱いはしないことを宣言、ジェフもそれを受け入れる。連邦保安官が殺人事件の容疑者タイリーを探しにくる。タイリーは新兵の中に混ざりこんでいた。

 ある日大佐の妻キャサリーンが息子ジェフを連れ戻すため砦にやってくる。大佐は妻や息子と15年ぶりの再会だった。南北戦争時代、大佐は上官の命令で妻の家の農園を焼き払ったため、家族との接触をせずにいたのだった。

 連邦保安官がタイリーを見つけ拘束する。しかし隙を見てタイリーは逃げ出してしまう。

 将軍は襲撃をしてはメキシコへ逃げる先住民に手を焼いていた。そのため大佐に法を犯すことになるが、メキシコへ渡り先住民を殲滅するように命令する。先住民との戦いの前に砦にいた女子供を避難させようとするが、先住民たちに襲われてしまい、子供達が拉致されてしまう。大佐は連帯を引き連れ、子供たちを奪回、先住民たちを殲滅しようとする。激しい戦いの末、大佐は負傷するが、子供たちの奪還に成功し砦に戻ってくる。ジェフが表彰される姿を大佐は妻と見守るのだった。

 

 「アパッチ砦」が今ひとつだったので、その続編である本作を鑑賞。しかし本作もやはり今ひとつという印象。「アパッチ砦」が史実に基づき、全滅してしまう戦いを描いたのに対し、本作は大佐となったヨーク(ジョン・ウェイン)の妻や息子との家族愛を描いたものであるが、正直ピンとこなった。

 シリーズ3部作を通じて騎兵隊の魂が描かれていたと思うが、「アパッチ砦」でも書いたように、現代日本にいる自分には騎兵隊の魂というのが正直よくわからない。うーん。

 本作では西部劇にもかかわらず?、劇中、大佐の妻や将軍のために、兵士たちが歓迎の意味を込めて歌うシーンがある。ちょっと珍しい?それでもこの時代の楽しみはこのような歌であるのも事実だったのだろう。これだけが本作を観たことによる収穫かな。