花嫁のパパ

●503 花嫁のパパ 1991

 娘の結婚式を終えたジョージが家の中で語りかける。娘の結婚の大変さ、娘との思い出を。そして半年前、娘が留学先のローマから帰ってきた時に話はさかのぼる。

 ローマから帰った娘アニーを出迎えるジョージと妻ニーナ。しかし夕食の時にアニーはローマで知り合ったブライアンと結婚すると言い出す。驚くジョージだったが、妻は大喜び。しかも1時間後にはブライアンが家を訪ねてきた。相手は好青年で申し分ないがジョージの気持ちは複雑だった。

 ジョージは妻とブライアンの家に招待される。落ち着かないジョージはトイレを借りた際に書斎に入りトラブルを起こしてしまう。

 結婚式の話となり、アニーは自宅で披露宴をしたいと言い出す。そしてプロのコーディネーターに頼みに行くが、ジョージは費用が高額になることに驚き、反対をする。しかしアニーが費用のかからない方法を模索しているのを知り、コーディネーターの案を受け入れることに。

 自宅にコーディネーターたちがきて算段を始める。様々な問題が起こり、ジョージはそこから逃げるためにスーパーへ買い物へ。お金の問題でうんざりしていたジョージはスーパーで問題を起こし警察に留置される。迎えにきた妻にアニーの結婚のことで口出しをしないことを約束させられてしまう。

 結婚式の準備が進む中、アニーが泣いて帰ってきて、結婚は取りやめると泣き出す。理由は些細なことで、ジョージはブライアンと話し合いをすることに。娘の結婚をやめさせるつもりだったが、ブライアンと話すうちに彼を助ける決意をし、娘をなだめ、二人は仲直りをする。

 そして結婚式当日。自宅での披露宴でもトラブルが起こりジョージがそれに対応しているうちに式は終わり新郎新婦は旅立ってしまう。挨拶もできなかったことを残念がるジョージだったが、空港からアニーが電話をかけてくる。

 

 タイトルを観てストーリーが予想できたが、その通りのお話だった(笑

 それを1時間半どのように観せるのかと思ったが、可愛い娘の結婚に反対していた父親が、いつの間にか、式にかかる費用のことで混乱し始める、という方向に話が変わっていき、なるほどなぁと思った。

 娘を嫁に出したくないという父親というステレオタイプの話だが、いつの時代もそこは変わらないのだろう。この映画自体がリメイク作品だと知り、その思いはより強くなった。

 まさにどこにでもある出来事を映画にする、という手本のような作品。しかも続編まで作られたらしい。チャンスがあれば続編も観てみたい。