花嫁の父

●511 花嫁の父 1950

 先日見たリメイク版「花嫁のパパ」のオリジナル。ストーリー展開は基本的に同じ。

 異なる点は、

 

・リメイク版では、娘が留学先から帰国、知り合ったフィアンセとの結婚を宣言するが、オリジナルでは、娘は同居している状態で、宣言。

 

・オリジナルでは、フィアンセを家に呼び、経済状況を聞くシーンがあるが、リメイク版にはない

 

・花嫁の両親がフィアンセ宅に呼ばれるのは同じだが、リメイク版ではそこでトラブルを起こすが、オリジナルでは、話を聞いている最中に父親が寝てしまうだけ。

 

・披露宴に関してコーディネータを頼むのは同じだが、リメイク版ではそのコーディネータが曲者でキャラが立っていたが、オリジナルではごく普通。

 

・終盤、娘が結婚をしないと言い出すのは同じだが、リメイク版ではフィアンセを連れて父親が飲みに出かけるが、オリジナルでは、フィアンセが怪我をしたことを知った娘があっという間に仲直りする。

 

 総じて、オリジナル版ではコメディ色が薄い。父親が古いモーニングを着るシーンがコメディシーンと言えるのみ。確かに笑いの場面はあるが、そんなに強調されていない。対してリメイク版は主役がコメディ俳優であることもあるのだろうが、全編コメディ色が強かった印象。

 

 ひとつ気になったのは、父親が自宅で開く披露宴に金がかかるのを気にしていたのを撤回するという点。

 リメイク版では、娘が費用のかからない式をあげるために雑誌を読んでいるのに気づき、父親が金のことを言わなくなる、というシーンがあった。

 オリジナルでは、父親が娘に金を渡すので駆け落ちをするよう言う場面があり、しかし母親にバレそうになりそれを撤回、その後は金のことを言わなくなる。なんとなくわからないではないが、この点を強調したのがリメイク版の改良点か。

 今回wikiで知ったのは、このオリジナルも続編があるということ。リメイク版も続編が作られたのはオリジナルを習ったということか。どちらも続編を見てみたい気がする。