奥様は魔女

●514 奥様は魔女 2005

 イザベルは魔女だが、普通の人間の暮らしに憧れ、魔法を使うことをやめ、父親の元を離れ一人で暮らす決心をする。

 映画俳優ジャックは出演した前作が不評で人気挽回のためにTVドラマ「奥様は魔女」のリメイク版に出演することにするが、マネージャのアドバイスにより、製作陣に相手役サマンサを素人から選ぶことに。オーディションをしてもなかなか良い女優が現れない中、ジャックは本屋で偶然出会ったイザベルこそサマンサ役に適任だと考えスカウトをする。しかしイザベルはジャックの言葉を勘違いし、自分を必要としてくれていると思い込んでしまい、サマンサ役を引き受けることに。

 ドラマの撮影が続く中、イザベルはジャックが自分を引き立て役に使うためにスカウトしたことに気づいてしまう。怒ったイザベルは魔法を使って脚本とは違う進行をしたりする。それでも気が収まらないイザベルの元にクララ叔母がやってくる。話を聞いた叔母はジャックがイザベルに惚れる魔法をかける。これによりジャックはイザベルのことを熱烈に愛し始めデートをすることに。しかしイザベルが望んだこととは違うことに気づき、魔法を解く。

 元に戻ったジャックは自分の好感度が低いことに怒り文句をまき散らし始める。それを見たイザベルはジャックに激怒、相手の態度を非難し、役から降りると宣言しスタジオから去ろうとする。それを聞いたジャックは態度を改めイザベルに戻って欲しいと頼む。二人は撮影を開始、再び仲良くなり始める。

 スタジオ撮影にジャックの妻がやってくる。ジャックと妻の様子を見たイザベルは魔法で妻に離婚をすると言わせる。ジャックは離婚ができた記念にパーティを開く。その場でイザベルはジャックに自分が本当の魔法使いであることを告白、その証拠に魔法を使って見せる。驚いたジャックは混乱、イザベルを追い払おうとする。イザベルは魔法のほうきに乗って飛び去ってしまう。

 ジャック達は新たにオーディションを始めるがサマンサ役に適任者はいなかった。そんなジャックの元に、ドラマ「奥様は魔女」の中のアーサーおじさんが現れる。彼はジャックにイザベルが人間界をされば100年戻ってこられないと話す。自分の気持ちに気づいたジャックは撮影現場に。そこにいたイザベルにジャックは愛の告白をする。

 半年後、ジャックとイザベルは新居に引っ越していた。

 

 これはなかなかと思わせる一本。60年代に大ヒットしたTVドラマのリメイクかと思いきや、そのTVドラマのリメイク版を作る現場に、本当の魔女が現れサマンサ役を演じる、というもの。よくこんなストーリーを思いついたなぁ。オリジナルはTV30分ものだからこそ面白かった、というのもあるし、あれを映画の長尺にするのには無理があるのか。

 ただ本作は上記した点は面白いが、ストーリー展開は平凡。魔法使いが人間と恋に落ちる、という日本ではありがちなストーリーかも。それでもキッドマンが可愛さ全開。隣のマリアとドタバタするシーンは本当に可愛かった。

 オリジナルをそんなに見ているわけではないが、最近BSで再放送されていたのをちょこちょこ見ていたので、劇中の母役などがそっくりなのは驚いた。それもシャーリーマクレーンだったなんて(笑

 と思ってネットで調べていたら、オリジナルに近い形の映画化の企画も進んでいるそうで。やはりオリジナルの「奥様は魔女」はアメリカで伝説のTVドラマだったんだろうなぁ。