レインマン

●517 レインマン 1988

 チャーリーは外車販売を仕事にしていたが、輸入車の検査で問題があり顧客と揉めていた。しかし彼は部下に対応を任せ恋人スザンナと旅行へ行くことに。その道中で、絶縁状態にあった父親の死を知らされ、葬儀に参加、遺言を聞くことに。

 遺言でチャーリーは父の愛車とバラを遺産として受け取ることになり、残りの300万ドルという大金は他者に送られ管理されると知らされる。管理人に会いに行くが、そこは自閉症などの患者が多くいる施設だった。管理人は遺産の受取者を明かさなかったが、チャーリーが遺産で受け取った車のことを知る人物と出会う。それが受取者であり、チャーリーの兄であるレイモンドだった。彼は自閉症を発症しており、通常の会話や生活が困難なため、財産を管理人に任せたのだった。

 チャーリーは遺産の半分をもらう権利があると考え、レイモンドを施設から連れ出す。スザンナとともに野球を見るためにホテルに泊まるが、チャーリーの兄に対する態度を見たスザンナは怒ってホテルから帰ってしまう。チャーリーの仕事のトラブルが本格的になってきたため、彼はロスへ帰ろうとするが、レイモンドは飛行機に乗ることを拒否。二人は車で3日かけて帰ることに。

 道中、チャーリーはレイモンドに振り回され激怒する。しかしある時、子供の頃に一緒に暮らしたこと、レイモンドが自閉症のため、自分の身を守るためにレイモンドが施設に入れられたことに気づく。チャーリーはレイモンドがサヴァン症候群特有の能力を秘めていることに気づき、ラスベガスのカジノで一儲けすることを思いつく。

 カジノで8万ドルを勝つが、それは仕事のトラブルで顧客に返却しなければいけない金と同額だった。旅を重ねたチャーリーのレイモンドに対する態度が変わってくる。施設の管理人に連絡を取り、レイモンドのことで話し合いをすることに。チャーリーは兄と一緒に暮らしたいと望むが、それが難しいことは明らかだった。チャーリーは施設へ帰るレイモンドを見送る。

 

 先日「ギルバート・グレイプ」を観たばかり。偶然にも知的障害者?の映画をまた観ることに。「レナードの朝」「ギルバートグレイプ」とも、病気の患者に扮する役者さんの凄さにどうしても目を惹かれてしまう。この2本とは少し異なるサヴァン症候群の患者ということで、一つのことに執着を持つ特徴をこれでもかというぐらいに見せつけられた感じ。

 そう言えばこの映画の公開で、サヴァン症候群というのを知ったし、TVなどでも話題になったことを思い出した。カジノのシーンは圧巻。それまでの体を常に動かし続ける不安定なホフマンが、一点をじっと見つめる演技はこの症状独特のものなのだろう。

 後半チャーリーが兄が家から出された理由を知り、兄に対する態度を改めていくのだが、ストーリー的にはここが少し弱かったような気がする。ハッピーエンドは望めない話だが、二人の明るい未来を感じさせるもう1エピソードぐらいあっても良かったような気がする。それでも、父が残した愛車で、二人が旅することになる展開は、ひょっとして父が望んだものだったのかもと思うと、これぐらいで良かったのかも。