華麗なるギャツビー

●518 華麗なるギャツビー 2013

 1929年、療養所でニックは医師に告白を始める。

 1920年代のアメリカは好景気に沸いていた。NYのウエストエッグに引っ越してきたニックは、隣家の富豪ギャツビーの家で盛大に催されるパーティに従姉妹のデイジーと参加する。後日、ニックはギャツビーから正式に招待されるが、客は誰もギャツビーに会ったことがなかったが、ニックはギャツビー本人と会うことに。その後、ニックはギャツビーと親交を交わすようになる。そしてデイジーと会う機会を作って欲しいと頼まれ、お茶会にデイジーとギャツビーを誘う。

 二人は昔恋人同士だったが、ギャツビーが戦争に出兵したタイミングで別れてしまっていた。再会を機に二人はお互いの愛を確かめ合うようになる。デイジーの夫サムは自動車整備工場をするジョージの妻マートルと浮気をしていたが、ジョージが妻の浮気に気づき、町から出て行こうとする。浮気相手も妻もいなくなることを恐れたトムはギャツビーのことを調べ始める。

 ホテルに関係者が集まり、ギャツビーはトムにデイジーと別れるよう話すつもりだったが、トムはギャツビーの経歴の秘密を暴露し、非難する。それを聞いたギャツビーは激怒。その態度を見たデイジーは引いてしまう。それぞれが家に帰るために車に乗るが、デイジーは運転する車でマートルを牽いてしまう。怒るジョージにトムは車はギャツビーのもので、浮気相手もギャツビーだったと嘘の話をする。

 家に戻ったギャツビーはニックにデイジーとの過去の話を全て告白、デイジーからの電話を待つと話す。翌日電話の音に気づいたギャツビーは、ジョージに銃で撃たれ死んでしまう。

 ニックは診療所で告白を文章にまとめ、タイトルを華麗なるギャツビーとする。

 

 有名な作品であり昔からタイトルは知っていた。今読んでいる映画関連本でも紹介されており、そこには、本作であるリメイク版よりも先にオリジナル(1974年作)を観るように勧めていたが、録画してあったので本作を観ることに。

 

 とにかく冒頭の30分がきらびやかでいて展開も早く、ついて行くのがやっと、といった感じだった。ギャツビー本人が登場し、1時間ほど経過したところで、やっと話の本筋が見えてくる。序盤のきらびやかさはそこにはなく、過去の女性への想いに固執する悲しい男性の物語が綴られていく。

 ギャツビーの経歴や富豪である謎が明かされ、やっと話の全体像が見えるが、序盤の展開とのギャップがあり過ぎて、ギャツビーに共感はできなかったかな。ネットを見ても、オリジナルの方が評価が高い。映像美としては物凄い作品だと思うが、その影響で話の本来のテーマであるギャツビーの想いが霞んでしまったように思える。ラストのエンドロールが10分以上もあったのも興ざめ。やはり本で勧められていたように、オリジナルを先に観れば良かった、反省(笑