ジュマンジ

●526 ジュマンジ 1995

 1869年、二人の少年が森の中で箱を埋める。誰の目にも触れないように。

 1969年、いじめられっ子のアランは父が経営する靴工場の工事現場でその箱を見つけ掘り出し、家に持って帰る。アランは厳しい父からいじめに立ち向かえと言われていたが、それができず、転校させるつもりでいた父に猛反発していた。箱の中から出てきたのはジュマンジと書かれたボードゲームだった。アランはガールフレンドのサラとそのゲームを始める。するとアランはゲームに引き込まれてしまい、サラはゲームで出てきたコウモリに襲われて逃げていってしまう。

 1995年、アランの家は空き家となっており、そこへ両親を事故で亡くした姉弟のジュディとピーターが叔母とともにやってくる。彼らは家の中でジュマンジを見つけプレイする。巨大な虫、猿、ライオンが現れる中、アランが26年ぶりにゲームの中から戻ってくる。喜ぶアランは二人に事情を説明する。しかし父の経営していた靴工場は倒産、両親も亡くなっていたことを知る。

 3人は事態を収拾させるためにはゲームを続行し終わらせなければいけないことを知り、ゲームを続行する。しかしゲームの次の順番はサラだった。アランたちはサラを探し家に連れてきて、ゲームを続ける。食虫植物、アランを狙うハンター、ゾウやサイまでも現れ街は大パニックに。ゲームボードをペリカンに奪われるというアクシデントまで発生するが、4人はなんとかゲームを取り戻し、あと少しでゴールというところまでたどり着く。

 ハンターがアランを狙い絶体絶命となる中、アランはゴールにたどり着き、ジュマンジと叫ぶことでゲームを終わらせる。

 するとアランとサラは子供時代に戻る。アランは父と和解。サラとともにゲームを投げ捨てる。26年後、アランとサラは結婚しており、ジュディとピーターとその両親と会うことに。二人の両親を事故に合わせないようにし、その父をアランの会社で雇うことに。

 その頃、ゲームは海岸にたどり着いていた…

 

 以前観た「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」へと続く作品。リメイクかと思って観ていたが、「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の21年前の物語になっている。

 「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」も面白かったが、その22年前に製作されたこちらも面白い。CG技術などは比較できない時代のものだが、それでも動物や虫、植物など、当時の最先端の技術でカバーしていて、お粗末なものにはなっていない。

 何よりラストが良い。ゲームのために不幸な人生を送ったアランやその家族、ガールフレンドのサラが、ゲームをクリアすることで幸せな人生に書き換わったという展開が良い。一緒に様々な試練に立ち向かったジュディとピーターとの再会も。

 wikiで知って驚いたのは、アランの父とゲームで登場するハンターを同じ俳優さんがやっていたということ。観ているときは全く気づかなかった。単に楽しい子供の冒険物語だと思っていたが、少年が父を乗り越えなくていけないというメッセージも含まれていたのか。

 そしてロビンウィリアムズ。気弱な少年がそのまま大人になってしまったような役を見事に演じている。やっぱり良い俳優さんだなぁ、ロビン。