アポロ13

●527 アポロ13 1995

 ジム、フレッド、ケンの3人は月面着陸したアポロの予備チームで、TVでそれを鑑賞していた。彼らは14号に乗ることになっていたが、13号のチームが病気となったために繰り上がったのだった。

 しかし打ち上げ2日前になってケンが風疹になってしまい予備チームのジャックと交代することに。

 13号は無事打ち上げられ、エンジントラブルなどはあったが、懸念された着陸船とのドッキングもジャックにより成功、月への軌道に乗る。

 3日目、液体酸素の撹拌時に爆発が起こり、酸素が流出してしまう。酸素を確保するために、燃料電池のバルブを閉じるが、それにより電源不足となり月面着陸が不可能になってしまう。さらに電源不足のため、最低限必要なののを残し電源も落とすことに。NASAでは3人を月の引力を用いた自由帰還軌道に乗せ地球へ帰還させることを決める。

 船内が低温になり3人の体調に影響が出始めるが、さらに二酸化炭素の濃度も問題となる。NASAではフィルターを使用する方法を検討、それによりなんとか船内の濃度は低下する。

 NASAでは宇宙船が軌道を外れたことを確認、電源が使用できないため、3人による手動で軌道修正を行う。

 大気圏突入間近になり電力不足が露呈、着陸船から司令船への逆送信でなんとか電力を確保する。

 そして大気圏突入、3分間の交信不能時間を過ぎても3人からの連絡はなかったが、4分後、無事彼らからの声を受信したNASAでは大歓声が上がる。

 

 実話を基にした話。この映画が公開された時にTVなどで実際の映像などを見た記憶がある。映画は初見。

 ストーリーは、宇宙船内、NASA管制室、3人の家族、の3つのシーンで構成。

 船内のシーンはトラブルに見舞われた3人の焦りや行動が描かれる。低温の中で言い争うシーンがリアル。だが、wikiによればこのシーンは映画の創作らしい。

 NASA管制室でのスタッフのやりとりが一番リアル。不眠不休で3人を助けようとするスタッフたちの頑張りが見ていて気持ち良い。管制官ジーンのエピソードも良いし、宇宙で死人は出さない、という宣言もカッコ良かった。さらに船に乗ることが出来なかったケンの活躍も。彼が技術スタッフよりも詳しい、というセリフもあったが、それは実際どうなのかと思ってしまったが(笑

 そして地球で待つしかない家族たち。打ち上げ前から不安を覚えていたジムの奥さんの気持ちがリアル。そしてジムの母の力強いと表情。このお母さんの顔はきっとずっと忘れないだろう。

 

 無重力の中で液体を弄ぶシーンがあり、非常に驚いたが、あれはホントに無重力状態を作り出し、その中で撮影したそうだ。このシーンなど、1995年の作品としてはCG含め最高の映像ではないだろうか。