●545 ザ・フライ 1986
あるパーティで雑誌記者のベロニカは科学者セスと出会い、彼の研究所へ行く。そこで彼女が見たのは、セスが発明したテレポッドという転送装置だった。セスは彼女のストッキングを転送して見せ、ベロニカは興奮し世間に発表すべきだと話す。しかしセスは発表はしないと断るが、ベロニカは会社に戻り編集長に報告する。しかし編集長は彼女の話を信用せずマジックだろうと話す。そこへセスが現れ、セスとベロニカは食事に行くことに。
セスは研究はまだ完成していないと話す。無生物の転送は成功しているが、生物の転送は成功していなかったためだった。ベロニカは家に帰る。そこには編集長がいた。彼らは昔付き合っていた。しかしベロニカはよりを戻すつもりはなかった。
セスは生肉で実験などをし、生物ヒヒの転送に成功する。セスとベロニカは喜ぶが、ベロニカは編集長がセスの転送装置のことを記事にするつもりでいることを知り、彼の元へ。セスはベロニカと編集長の仲を疑い、酒を飲む。酔った勢いで自ら転送装置の実験台になり成功をするが、転送装置に中にハエが一匹混じっていることに気づかなかった。
セスは人間性が変わり始め、身体能力や性欲が増す。セスは転送されたことで自分の能力が上がったと思い込み、ベロニカにも転送装置に入ることを勧めるが断られてしまい、激怒。街へ転送装置に入ってくれる女性を探しに行ってしまう。そして女性を連れ帰り転送装置に入るように勧めるが、そこへベロニカが現れ彼女に事実を述べ、それを聞いた女性は逃げ帰ってしまう。ベロニカはセスの症状を忠告するが、セスは聞く耳を持たなかった。
しかしセスは自身の体の変化に気付き始める。そして転送の際にハエと同化したことを知る。4週間後、セスはベロニカに連絡をし研究所へ来るように言う。そこでベロニカが見たのは変化したセスの姿だった。ベロニカは編集長に相談、彼はセスのことを映像として残すようにアドバイスする。ベロニカはセスの様子をビデオに撮影、編集長はそれを見て驚く。
ベロニカは自分が妊娠していることに気づく。それはセスとの子供だった。セスにそのことを告げに行くが、セスの姿はさらに悪化していたため、それを言うことはできなかった。ベロニカは中絶手術をしようとするが、セスが現れ彼女を拉致、自分の子供を産んで欲しいとベロニカに頼むが、彼女はできないと断る。セスは、転送装置で、自身とベロニカ、彼女が身ごもっている赤ちゃんの3人を同一化するプログラムを組む。
編集長はベロニカをさらわれたため、ライフルと持ってセスの研究所へ。そこでセスと格闘するが、腕と足を溶かされてしまう。セスは自身とベロニカを転送装置へ。しかし編集長がベロニカを助け出す。転送され化け物と化したセスにライフルを向けるベロニカだったが、撃つことはできなかった。しかしセスがライフルを自身の頭に向けさせ、ベロニカは覚悟をして彼を撃つ。
今回が初見だが、昔この映画が公開されていた時にバラエティ番組でハエの被り物をしたコントを見た記憶があり、そんな感じかと思って見始めたが、全く違っていた(笑
SFというよりは一種のホラー映画のよう。ハエと同化した主人公が変化していく様はまさに不気味。1986年の映画のため、メイクなどはだいぶチャチいものだが、それでも俳優の演技〜ハエが人間になったら、あんな動きをするのだろうか〜などもあり、十分に見応えのある作品になっている。
wikiで本作がリメイクだと知り驚いた。すでに1958年にオリジナルが作られているとは。オリジナルがこれだけ古い作品なので、ツッコミどころは満載だが、リメイクされた理由も納得がいくストーリーだった。
さらに続編もあるようで。こちらも機会があれば見てみたい。
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