錦絵で楽しむ源氏絵物語 岩坪健

●錦絵で楽しむ源氏絵物語 岩坪健

 書籍紹介文より

 江戸時代に出版された歌川豊国筆の『源氏物語』をカラー写真で掲載し巻ごとに絵とあらすじを見開きで紹介。絵を見て源氏物語の内容を想像していた当時の人々の鑑賞方法を、現代に再現する。

 

 TVで源氏物語に関する番組を見て、少し興味を持ったので、入門編として読んだ一冊。54帖を一つずつ見開きで紹介、左のページに豊国の浮世絵を、右のページにそのあらすじが書かれており、さらに絵の上部に書かれた和歌を見開き中央で説明している。

 源氏物語で知っていたことは、作者と光源氏が主人公という2点だけだったが、この本で大体のあらすじを知ることができた。しかし源氏物語の最大の特徴である、登場人物の多さは克服できず(笑 とにかく女性の登場人物、しかも光源氏と関係を持つ女性が多すぎて整理できない。

 とりあえず最初の一冊なので、これで良しとするか。古事記を読んだ時と同じように、参考本を数多く読まないと理解が追いつかないのは仕方ないだろうし。