ナイト&デイ

●621 ナイト&デイ 2010

 ジューンは妹の結婚式に出るために空港へ。そこでロイと出会う。飛行機に搭乗しようとしたジューンは満席だと断られてしまうがその後なぜか搭乗でき、しかも機内はガラガラだった。ジューンがトイレに立っている間に、ロイは彼を狙う他の乗客と格闘、パイロットまで殺してしまう。二人は飛行機を不時着させる。

 ロイは事情を説明。彼はCIAから狙われているエージェントで、永久エネルギーを生むゼファーを狙うCIAの裏切り者フィッツジェラルドからゼファーと開発者サイモンを守ろうとしていると話すが、ジューンはロイを信じられず、昔の恋人ロドニーに助けを求める。しかしロイに連れ去られてしまう。

 ロイの隠れ家や無人島などに連れて行かれるが、組織に襲われその度にジューンはロイにより気絶させられてしまう。何度目かの気絶の後、ジューンはオーストリアの列車内で目がさめる。ロイはサイモンを助けるために行動をしていた。

 ホテルで休んでいた二人、出かけるロイを尾行したジューンは、彼が武器商人アントニオと接触しようとしているのを聞き、ロイのことが信じられなくなる。さらにCIAの人間と接触、ロイの持つゼファーを確保するために協力することに。ホテルの部屋でCIAに襲われたロイは銃撃され川に落ちてしまう。

 無事元の生活に戻ったジューンは、妹の結婚式に出席。その後、ロイと一緒にいた時に彼の携帯が監視していたある家のことを思い出し現地へ向かう。そこにいたのは、宝くじに2度当選したという老夫婦だった。ロイのことを聞くが二人は何も知らない様子だったが、家にある写真は若い頃のロイだった。夫婦はそれが息子で戦場で死んだ、若い頃は潜水が得意だったことを話す。

 それを聞いたジューンはロイが生きていると確信。家の電話が盗聴されていることを逆利用し、ゼファーを持っていると嘘をつきアントニオと接触するが拉致されてしまう。アントニオの隠れ家へ連れて行かれたジューンだったが、その家にサイモンもおり、ロイが奪還を目指していた。ジューンを発見したロイは彼女を救出、さらにサイモンも救出しようとするが、ゼファーを奪われてしまう。しかしサイモンはあのゼファーは失敗作だったと告白、ゼファーを奪ったフィッツジェラルドが乗った飛行機はゼファーの爆発の巻き添えに。

 負傷したロイはCIAの病院へ戻り、上司にも感謝されるが、ジューンのことは諦めるように言われる。看護婦が持ってきた薬を飲むと気絶してしまう。看護婦はジューンだった。気が付いたロイはジューンとともに夢であった南アメリカにいた。

 

 冒頭からトムクルーズのアクションの連続。彼特有のスタントマンなしのアクションから始まり、CGもありのカーチェイス、その後もそんなシーンが続く。途中の車内で、彼が狙われる理由が明かされるが、そこにあまり意味はない(笑 とにかく辻褄合わせが関係ないストーリー展開。ヒロインが何度も薬などにより気絶させられるという見たこともない展開が続く。

 残り30分のところで、トムが実は悪いヤツだったと思わせ、一旦展開は終了、ヒロインのキャメロンが元の生活に戻るが、唯一知った事実から、トムの狙いに気づき、最後の展開へ。

 

 昔日本のドラマでもジェットコースタードラマと呼ばれた話があったが、あれも辻褄合わせなどを無視した展開だったが、そのハリウッド版。しかもコメディ色満載の。アクションとコメディを存分に見せるための映画だが、伏線も少し効いていて、ラストキャメロンがトムに話すセリフが可笑しい。

 ここのところ小津作品を連続して観ていたので、こんな娯楽作品が妙にツボにハマった。