冒険者たち

●050 冒険者たち 1967

 自動車の廃車場で部品を集めていたレティシアは、エンジン開発をしている二人組マヌーとローランに出会う。彼女は二人の作業場が気に入り一緒に作業を行うこととなる。マヌーは曲芸パイロット、ローランはメカニック。二人は凱旋門を飛行機でくぐり抜けた写真を取る依頼のため飛ぼうとするが、門内にデカい国旗が飾られて断念。さらにシャンゼリゼでの低空飛行は禁止のため免許停止となる。写真の依頼は仲間の嘘で二人は激怒する。しかし騙した男からコンゴにある財宝の話を聞く。

 二人は開発の金を稼ぐためにカジノにかけるが見事に負ける。レティシアは作品を完成させ個展を開く。が酷評され自信を失う。一方マヌーはコンゴの件の詳細を確認し調査を開始、水深100mに沈没船があることを突き止める。二人は潜水艦と服を作成。失意のレティシアを連れ3人でコンゴの海へ行くことに。

 海で平和に探索を続けていたが、見知らぬ男パイロットが乗船してきて墜落し金を持った男が乗った飛行機の話をする。もともと探していた船が見つからず困っていた3人はその話に乗る。飛行機が見つかり4人は財宝を手に入れる。

 しかし飛行機は現地の軍隊がらみの話でそれを知っている他の男たちが4人の動きに気づく。男たちは警察とともに4人の船に接触パイロットが気づき仲間や警察を撃ち銃撃戦に。警察船は逃げて行くが、レティシアも撃たれ死亡する。怒った二人はパイロットを船から追い出し、レティシアに潜水服を着せ海へ流す。

 街に戻った二人はレティシアの血縁者を探しある地方へ。そこで彼女の叔父の家を見つける。時間があった二人は地元の博物館に。そこでの切符切りと館内案内をしてくれたのはレティシアのいとこだった。彼にレティシアの莫大な取り分が渡るよう公証人に金を預ける。彼との時間を過ごす二人だったが、彼からある島にある家を教えてもらう。そこはレティシアが宝が手に入ったら買いたいと言っていた場所だった。

 ローランは残り、マヌーはパリへ戻り元の生活に戻ろうとするがレティシアのことが忘れられず島へ戻る。ローランは島を買い取っていてホテルにする計画を持っていた。そこへパイロットの仲間がきて二人を襲う。島に残っていた銃や爆弾で応戦するが、マヌーは敵の銃弾に倒れる。ローランだけが生き残る。マヌーの最期にローランはレティシアがマヌーと暮らしたがっていたと伝えるが、マヌーは嘘を見抜き死んで行く。

 

 テーマ曲が妙に頭に残る。先日見た日本の「無宿」がこれにインスパイアされたとされているが、勝新さんそれはないんじゃないって感じ。今では普通に見られるが当時は男女3人の不思議な生活が驚かれたんだろうと思う。

第2シリーズ #06 雨引の文五郎

 第2シリーズ #06 雨引の文五郎

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 目黒祐樹がゲスト。

 ある店に雨引の文五郎という男から盗賊予告が届く。同心沢田と忠吾が店に呼ばれお酒を飲んでいる際に盗賊が現れるが取り逃がしてしまう。

 街では文五郎を探している男がいた。男は文五郎の情報を得るがその男を殺す。この殺しにより盗賊改方も文五郎の居場所を突き止めるが、鬼平は盗賊たちの諍いだと判断、双方を泳がす。鬼平自ら文五郎の後をつけるが、盗賊たちの争いに巻き込まれ取り逃がす。盗賊の一人を捕まえ履かせようとするが口を割らない。そこで勘兵衛という密偵を呼び盗賊彦蔵のことを聞く。

 一方文五郎は彦蔵一味に会いに行き、親分が捕まったので田舎に帰れと諭す。勘兵衛は彦蔵を牢抜けさせる。勘兵衛は鬼平宅へ戻るが、命が危ない状況だった。

 彦蔵が戻った一味は文五郎を殺しに隠れ家に行く。張っていた盗賊改方は一斉に一味を捕まえる。文五郎も観念し鬼平に捕まる。その夜勘兵衛は亡くなる。翌朝牢にいる文五郎の元へ鬼平が訪ねるが…

 

 老いた元盗賊で元密偵の勘兵衛の最期が悲しい。その葬式についての話を鬼平から聞いた五郎蔵の顔も。だからこそラストの牢での文五郎との会話にホッとさせられる。

2019年 本

黒後家蜘蛛の会1 アイザック・アシモフ

 順番が逆だが2に続き1を読む。1だけに色々なパターンを読むことができる。ヘンリーが一人だけに謎解きをしたり、会がいつものレストランではなかったり。それでも何と言っても、記念すべき第1作のラストがベスト。これを思いついたら書かずにはいられなかっただろうなという作品。 

 

山田洋次を観る 吉村英夫

 作者は大学教授であり、大学の講義で山田監督の映画を鑑賞させる。その講義と学生たちの感想をまとめたもの。男はつらいよはもちろん藤沢周平3部作も取り扱っている。また実際に山田監督が来校しての講義もある。

 山田監督と学生たちとのやりとりも面白いが、白眉なのは学生たちの感想。男はつらいよを見たことのない若者がどのような感想を持つのか、何作か見ていくうちにどのように感想が変わっていくのか、が大変面白かった。 

 

●ひとり家飲み通い呑み 久住昌之

 孤独のグルメの原作者としておなじみの久住昌之のエッセイ。一つのお酒と一つのつまみにこだわったお話。一話数ページで気楽に読める。酒とつまみの組み合わせの妙もさることながら、どの話でも脱線して行くさまがおかしい。

 

黒後家蜘蛛の会2 アイザック・アシモフ

 5は所有しているので何度も読み直しているが、それ以外を読んだのは30年ぶりぐらいか。やはり面白いし、そんな昔の作品とは思えない。

 最後のシャーロッキアンの話がアシモフの真骨頂か。ヘンリーの長セリフも珍しいが大いなる見せ場となっている。他の作品も読み直したくなってきた。

 

●新竜の柩(上下) 高橋克彦

 前作の続き。竜に乗った主人公たちがたどり着いたのがどこか。前半に明かされるが、後半さらに…となる。前半で言葉が通じない場面や後半部分など、ちょっと強引さも感じるが、前作の登場人物たちがそのまま活躍する姿は読んでいて心地よい。

 前作の因縁をどう決着つけるかが焦点だと思っていたが、まぁ仕方なしの結末か。さらなる続編もある模様。さぁどうするかな。

 

●落語名作200席上 京須偕充

 下巻に続いて読了。合わせて200話。「落語を読む」と落語を聴きたくなる。これはお薦め。

 

●幽霊塔 江戸川乱歩

  宮崎駿カリオストロの元ネタだとした本。初めて読んだが、久しぶりに長編を1日で読み切った。ストーリーとしてもとても面白かった。事件もさることながら、主人公の心理の揺れの描き方が古いが興味深かった。

 

柳家小三治の落語1 柳家小三治

 落語研究会の書き起こし。1983年から99年までのもの。京須さんの解説付き。名作200選を読んだ後なので、噺が個人によりどういじられているかがよくわかる。

 

●落語名作200席下 京須偕充 

 落語をエピソードごとに短くまとめたもの。短いが各話のポイントはしっかりと押さえてありサゲもわかる。これはためになった。上巻も是非読みたい。

 

●竜の柩(上下) 高橋克彦

 

 30年ぶりに読んだ。やっぱりワクワクする。自分が古事記に引かれたのはこの本を読んだからだと気づいた。なるほど。3日ほどかかったが仕方なし。

 この歳になって読むとアラが見えるがそれでもここまで調べているのはすごいの一言。でもラストが?記憶にあるのは同筆者の別作品か?

 

新作落語傑作読本(3) 落語ファン倶楽部編

 シリーズ3冊目。最後の川柳師匠の歌謡落語?は初めて知った。柳家喬太郎の「針医堀田と健ちゃんの石」が一番笑ったかな 

 

新作落語傑作読本(2) 落語ファン倶楽部編 

 シリーズ2冊目。感想は同じかな。最後の圓歌師匠の中沢家の人々がやはり笑える。

 

●日本史世界史並列年表 後藤寿一

 

 読む年表。しかも日本史世界史同時進行。

 やっぱり簡単に全てを理解しようとするのは無理とわかる(笑

 

●落語百選 夏 麻生芳仲

 25話分。枕に使われるような短いネタも多く勉強になった。

 

●銀座噺志らく百点 立川志らく

 

 雑誌銀座百点のコラム。もともと談志がやる予定を志らくが替わったらしい。本当は銀座の話のはずが、ほぼ交友録のようになっている。文章が短く読みやすい。文中にも出て来るが阿佐田哲也の交友録のようになっていて面白い。 

 

●「寅さん」こと渥美清の死生観 寺沢秀明

聖教新聞記者による渥美さんとの思い出。不思議な巡り合わせで知り合った二人の渥美さん晩年の何年かを綴っている。まだ元気な頃と最期が近づいた頃の渥美さんの話の差が大きく、また最後に宗教的な話にまでなっていくのは興味深い。

 

新作落語傑作読本(1) 落語ファン倶楽部編

 何名かの落語家による新作落語。どれもある程度オチが読める中、米朝師匠の一文笛の後半の展開とオチは凄かった。

 

●誰も書けなかった笑芸論 高田文夫

 

 高田氏による「自分の思い出」でのお笑い論、というか芸人評価とたけしとの思い出など。たけしのオールナイトニッポンが始まった経緯は初めて知った。芸人評価も全て個人的な思い出で興味深い。

逃亡者

●049 逃亡者 1993

 ギンブル医師の妻が義手の盗賊に襲われ殺される。当日夜夫妻はパーティに出ていたがギンブルは緊急手術で呼び出される。ギンブルは時帰宅時盗賊と格闘するが逃げられる。犯行後彼は警察に連れて行かれ事情聴取をされるが警察は明らかに彼に疑いの目を向ける。裁判が行われ彼は死刑を宣告される。

 刑務所への移送中、一緒にいた受刑者が警護の警官を襲い、護送バスは列車と衝突事故、結果的に逃げることとなる。

 怪我を負ったギンブルだが医師のため途中病院へ潜り込み傷の手当や服装の交換などを行い救急車を乗っ取る。しかし通報によりすぐ見つかってしまう。トンネル、下水道と逃げ、最後はダムへ飛び降りる。

 同時に逃げた黒人受刑者が捕まるエピソードも描かれる。ギンブルは弁護士に田んわを入れ助けを求めるが断られる一方、電話が盗聴されていて地元に戻ったことが警察にバレる。ギンブルは病院に潜り込み義手の男に関するデータを探す。何度か捕まる危機があったが回避し、とうとう義手の男を突き止め、事件の裏にあった薬害事件のことも嗅ぎつける。

 一方義手の男の家からギンブルが電話をしたことで警察は義手の男に目をつけると同時に家にあった写真から薬害事件の謎に迫る。薬害事件の元となった医師は既に亡くなっており、本当の黒幕がいることが推測された。義手の男は何者かから連絡を受けギンブルをつけ狙う。そして電車の中で義手の男と対決、見事に捕まえる。そして黒幕の元へ…

 昔の人気TVシリーズの映画版だがストーリーは違うらしい。妻を殺した義手の男を捕まえた後さらに話が続くのがちょっと?と思うが、映画だからよりデカい黒幕がいないと話が面白くないからか。ギンブルを追うジェラードのトミーリージョーンズが良い。最後のシーンで事件の真相を述べるのも、最後の車の中のシーンも。

 

ワーロック

●048 ワーロック 1959

 ワーロックの街はサンパブロ牧場の荒くれ者たちに悩まされていた。彼らにより保安官も街からいなくなる。彼らの中のジョニーだけは仲間のやり方に異を唱えていた。街の住民は新しい保安官クレイを雇う決心をする。

  クレイが街に来ると早速サンパブロの連中が店に現れる。一人がクレイと撃ち合いになりそうになるがクレイの銃が早く、クレイは連中に法を守るよう言い、街から帰らせる。ジョニーはその際街に残る。

 ある日街に来る駅馬車が襲われ男が一人殺される。駅馬車にはリリーという女性が乗っていた。彼女は過去に夫をクレイに殺されていて復讐を誓っていた。駅馬車で殺された男は夫の弟。夫はクレイとの勝負で負けたのだが、なぜ勝負をしたのかわからなかった。リリーはクレイの相棒モーガンと昔恋人だった。実は駅馬車で男を殺したのはその相棒だったのだ。

 クレイは駅場所を襲った犯人たちを連れて戻り群保安官を待とうとするが街の人々は犯人たちを処刑しろと騒ぐ。しかしクレイが集団騒ぎを見事に抑える。翌日群保安官が来て街の保安官を募集するとジョニーが志願する。襲撃犯たちは裁判で無罪となるが、街への出入りは禁止される。が、クレイへ決闘を申し込みに街へ来る。決闘を申し込んだのはジョニーの弟。しかしクレイたちは影から加勢をしようとしたものも含め見事に倒す。

 ジョニーは単身牧場へ乗り込み街へ入るなと警告するが右手をやられてしまう。牧場の連中は明日街へ乗り込むと予告する。クレイはジョニーを助けようとするがモーガンに脅され止められる。しかしジョニーは手負いの状態でも街の住民の助けもあり決闘に勝ち連中を逮捕する。

 一方クレイはモーガンのこれまでの行為をすることとなる。怒ったクレイは今後は一緒に行動しないことを告げる。その夜モーガンは酒に酔い、銃を持ち出しジョニーを狙う。クレイはジョニーを閉じ込め自らモーガンと対峙する。話し合いで解決を図ったがモーガンが銃を抜いたためクレイはモーガンを撃ち殺す。が、相棒を殺したことからその死体を置いた家に火をつける。そこへジョニーが駆けつけ街から出ていくように命令。しかしクレイは受け付けない。翌朝になれば逮捕すると告げる。

 そして翌朝、いよいよ二人の決闘シーンとなるが…

 

 人間関係が少し複雑なのとモーガンのクレイに対する感情が理解し難いことでわかりにくいストーリーとなっている。しかしそれぞれの正義や価値観がわかると納得できるようになっている。モーガンを殺した後のクレイの感情の爆発とラストシーンの見事さがヘンリーフォンダの見せ場となっている。

 関係ないが敵役の中に一人ちょっと見せ場がある男がいて、どこかで見た顔だと思ったら、後のスタートレックのドクターマッコイだった。いやはやビックリ。

 

風と共に去りぬ

●047 風と共に去りぬ 1939

 若い頃に見た記憶があったが、今回見てそれは前半部分だけだったとわかった。インターミッション以降については初めて見た。

 あまりに有名な作品で普通の感想は省くとして、前半に比較し後半のストーリーの重さのスゴいことったらない。前半わがままで自由奔放なスカーレットの生き方が、冒頭にあった通り、古き良き南部の時代の終わりと共に変わっていく姿が描かれるのだろうと思っていたが、全くもってそれ以上だった。

 ストーリーもさることながら、所々でかまされる脇役たちのちょっとした会話やエピソードもしっかりと魅せてくれる。

 いやぁさすがに最高傑作と言われる作品。

 

第2シリーズ #05 5年目の客

 第2シリーズ #05 5年目の客

https://www.fujitv.co.jp/onihei/photo/s2-5.jpg

 波乃久里子がゲスト。品川の遊女で、ある日の客(中山仁)から50両の金を預かるが中山仁はその場で捕まりそうになり逃げる。翌日から波乃は店から姿を消して5年が経つ。

 波乃は丹波屋の女将となっており、その宿に中山が客として訪れる。客への挨拶で波乃は男に気づく。中山は波乃を脅し男と女の仲となる。一方粂八が偶然中山の姿を目撃し鬼平に伝える。中山の脅しは続き波乃は拒むとさらに脅す。中山は丹波屋を襲うことを計画、図面を手に入れ仲間に渡す。この時、仲間との会話から中山は波乃のことを覚えていないことが見るものには明かされる。

 鬼平たちは二人をつけることに。波乃は中山に50両返し許してもらおうと最後の密会をするがその場で中山が波乃のことを覚えていないことを知らされる。それでも襲う中山を波乃は刺してしまう。

 鬼平たちは盗賊一味を捕らえることに成功。波乃は自ら鬼平の元へ来るが、鬼平は全て夢だったのだと諭す。左馬之介や久栄が波乃のことを心配していると、佐嶋が波乃は店から行方をくらました、と報告をする。波乃は入水してしまう。

 

 なぜか左馬之介が盗賊改方の手伝いをしているが、途中また恋をしている左馬之介が女はどういう生き物なんだ、と問う場面があり、その鬼平の答えが振るっている。