2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ちどり亭にようこそ 〜京都の小さなお弁当屋さん〜 十三湊

●ちどり亭にようこそ 〜京都の小さなお弁当屋さん〜 十三湊 京都の仕出し弁当屋「ちどり亭」を舞台にした短編集。店主花柚さんは20代半ば、毎週お見合いをしている。花柚さんに酔いつぶれた際に助けられた大学生彗太は店を手伝うことに。なぜか店に入り浸っ…

折れた矢

●492 折れた矢 1950 1870年アリゾナ、サムは大佐に呼ばれツーソンへ向かっていた。途中行き倒れになりそうなアパッチの若者を見かけ、助ける。若者は回復しサムに別れを告げるが、その時アパッチたちが襲ってくる。若者のおかげで命は助かったサムだったが、…

ホット・ロック

●491 ホット・ロック 1971 ドートマンダーが刑務所から出所する。義弟のケルプが迎えにきていた。ケルプは早速ドートマンダーに盗みの仕事に誘う。獲物はブルックリン博物館に展示中の宝石「サハリの石」だった。中央バタウィの大使アムーサ博士から、その宝…

猫語の教科書 ポール・ギャリコ

●猫語の教科書 ポール・ギャリコ 編集者の元に届いた暗号のようなの原稿。ポール・ギャリコは解読し、それが猫による猫のためのマニュアル本だと知る。彼による翻訳文。 内容は、雌猫によりすべての猫のために書かれた「人間のしつけ方」や「人間の家の乗っ…

5分でドキッとする!意外な恋の物語 このミス編集部編

●5分でドキッとする!意外な恋の物語 このミス編集部編 『宝島社のショートショートシリーズから恋にまつわる物語を厳選』ということらしい。25編のショートショート短編集。 前に読んだ「5分で読める!ひと駅ストーリー 乗車編」が意外につまらなかった理由…

ゴースト/ニューヨークの幻

●490 ゴースト/ニューヨークの幻 1990 サムはモリーとの同居生活を始める。サムが勤める銀行での同僚カールも二人の引っ越しの手伝いをしていた。 ある日サムは不明な入金があることに気づく。その夜、サムはモリーと観劇をした帰り、強盗に襲われ射殺され…

テルマエ・ロマエⅡ

●489 テルマエ・ロマエⅡ 2014 前作から続き。皇帝は平和路線を取ろうとしていたが、元老院は強いローマ帝国を目指し、コロシアムでグラディエーターたちに残酷な戦いを強いていた。 ルシウスはグラディエーターや子供達のためのテルマエを作るように命じられ…

花ひいらぎの街角 吉永南央

●花ひいらぎの街角 吉永南央 「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ第6作。コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」の76歳の女主人、杉浦草が主人公。彼女の周りで起きる問題を彼女が解決していく短編集。「花野」「インクのにおい」「染まった指先」「青い真珠」「花ひ…

テルマエ・ロマエ

●488 テルマエ・ロマエ 2012 古代ローマのテルマエ設計士ルシウスは、新しいテルマエの設計のことで悩んでいた。ある時彼は突然現代の日本の銭湯へタイムスリップしてしまう。日本の銭湯の文化に驚く彼だったが、その後も日本の家庭風呂や浴室設備のショール…

痛快 山本周五郎テーマ・コレクション 山本周五郎

●痛快 山本周五郎テーマ・コレクション 山本周五郎 山本周五郎の小説の中から、「痛快」をテーマにしたものを縄田一男氏が選んだ短編集。以下の7編からなる。 「ひやめし物語」 柴山家四男の大四郎は古書好きでおおらかな性格。好きな女ができたが、四男では…

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密

●487 タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 2011 タンタンは骨董市で帆船ユニコーン号の模型を手に入れる。直後に男からユニコーン号に関わるなと忠告され、別の男サッカリンからは模型を売って欲しいと頼まれる。しかしタンタンは断り家へ帰る。アクシデント…

古書カフェすみれ屋と本のソムリエ 里見蘭

●古書カフェすみれ屋と本のソムリエ 里見蘭 古書カフェすみれ屋は玉川すみれがオーナー、店の奥は古書店になっており店長は紙野頁。カフェに来た客の悩みを聞いた紙野がその客に一冊の本をオススメしながら、客の悩みを解決していく「古書カフェすみれ屋」シ…

刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #14 恐怖の人質!真夜中のレストランジャック

●刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #14 恐怖の人質!真夜中のレストランジャック あらすじ 警察署で仕事を終えたスタハチはスタスキーのオススメのイタリアンレストランへ。しかしそこでは組織のボスを狙った殺し屋が2人いた。殺し屋たちはスタハチに気…

ダーティファイター

●486 ダーティファイター 1978 ファイロは長距離のトラック運転手でありストリートファイター。オラウータンのクライド、相棒のオーヴィル、母親と一緒に暮らしていた。 ファイロは行きつけの酒場で歌手リンと出会い一目惚れしてしまう。リンとのデートを楽…

長江哀歌

●485 長江哀歌 2006 山西省から男が奉節にやってくる。男はサンミン、16年前に別れた妻ヤオメイと娘を探しに来たのだった。サンミンはヤオメイがいた住所に行くが、そこは既にダム建設のため水の沈んだ街となっていた。サンミンは奉節で働きながらヤオメイを…

ブリット

●484 ブリット 1968 男が事務所で襲われる。男は兄と思われる人物の手助けでなんとか逃げ延びる。兄は電話で弟を逃したと組織に報告、組織は償ってもらうと話す。男はホテルで手紙を確認したり、電話をかけたりする。 サンフランシスコ市警の刑事ブリットは…

真説 謎解き日本史 明石散人

●真説 謎解き日本史 明石散人 先月読んだ「謎ジパング」で初めて知った明石散人氏の一冊。「謎ジパング」と同様、著者の博識が12のテーマで語られる。 「謎ジパング」でも書いたが、やはり話のわかりづらさは変わっていない。それもそのはずでwikiで調べたと…

帰らざる河

●483 帰らざる河 ゴールドラッシュで賑わう街へ男が9歳の少年を探しにやってくる。男はマット、少年は彼の息子でマーク。事情があってマットはマークを知り合いに預けていたが迎えにきたのだった。マットはマークを見つけ街を去ろうとするが、マークは世話に…

雀師流転 阿佐田哲也

●雀師流転 阿佐田哲也 阿佐田哲也コレクションの中の1冊。未完となってしまった長編「雀師流転」と文庫本未収録のエッセイ「麻雀師渡世」から23編を精選。 「これがオレの麻雀」以来、約2年ぶりに阿佐田哲也氏の本を読んだ。「雀師流転」は、昔近代麻雀の別…

夕陽に向かって走れ

●482 夕陽に向かって走れ 1969 1909年、ウイリーは祭りの時期にインディアン居留地へ戻ってくる。彼は恋人ローラと駆け落ちをした過去があったが、ローラの父親に反対されていた。 街の保安官クーパーは居留地の監督官で女医のエリザベスからインディアンに…

塗りつぶした顔 戸板康二

●塗りつぶした顔 戸板康二 戸板康二氏による中村雅楽シリーズではない推理小説短編集。以下の9編からなる。 稚児鎧 郷土館で起きた宝石盗難事件を捜査する刑事と客としてきていた婦人の独白 箱庭の雨 父を亡くした娘が父が隠し続けた親族との関係の謎に迫る …