2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

長靴をはいた猫 80日間世界一周

●258 長靴をはいた猫 80日間世界一周 1976 例によってペロはネズミを助けたことで死刑を宣告され、殺し屋猫3匹に追われている。 ペロはレストランで給仕をしていた。その店の客グルーモン卿が訪れ専用テーブルに着席、ペロが対応する。店に来ていた市長がグ…

探偵少女アリサの事件簿 東川篤哉

●探偵少女アリサの事件簿 東川篤哉 東川篤哉の新シリーズを読み始め。引かれた理由はJR南武線が舞台だから(笑 まさかこんなローカル線をメインの舞台にするとは。 「謎解きはディナーのあとで」シリーズが大ヒットした東川氏の作品ということで楽しみに読ん…

伊豆の踊り子

●257 伊豆の踊り子 1974 温泉宿の玄関口で旅芸人一座が芸を披露している。一高生はその時初めて踊り子の顔をはっきりと見たのだった。 一高生は伊豆を歩いている最中に雨に降られ茶屋に駆け込む。そこには一座もおり、踊り子が一高生のために席を譲ってくれ…

長靴をはいた猫

●256 長靴をはいた猫 1969 ペロはネズミを助けた罪で裁判にかけられ、死刑を命じられる。そのため殺し屋猫3匹に追われることに。3匹の殺し屋猫はペロを逃せば自分たちが死刑になるため必死。 ペロは殺し屋猫の追跡から逃げたところで雨に降られ、一軒の家の…

ながぐつ三銃士

●255 ながぐつ三銃士 1972 殺し屋猫のボスが3匹の殺し屋猫にペロを殺すように命令する。ペロはネズミの命を救ったのが理由だった。 ペロは西部劇の世界にいた。殺し屋猫3匹はペロを追って西部劇の世界へ。 ペロは駅馬車の屋根にジミーと一緒にタダ乗りさせて…

無名仮名人名簿 向田邦子全集 第七巻

●無名仮名人名簿 向田邦子全集 第七巻 読む順番がテレコになってしまったが、やっと7巻目を読むことに。 第6巻「眠る盃」、第8巻「霊長類ヒト科動物図鑑」などと大きく異なるのは、この第7巻に収められているエッセイは全て週刊文春に掲載されたものであると…

老人と海

●254 老人と海 1958 老人がメキシコ湾を漁から帰ってくる。彼は84日間1匹も釣っていないかった。彼を少年が出迎える。少年は老人と一緒の舟に乗っていたが、40日間釣れなかった時に両親から、老人の運は尽きたと言われ舟を乗り換えた。しかし少年は老人を慕…

めまい

●253 めまい 1958 ジョンは刑事。警官とともに屋上を逃げる犯人を追跡していたが、隣の建物へ飛び移る際に転落しそうになる。それに気づいた警官が助けようとするが、誤って警官は転落し死亡する。この事故が原因でジョンは高所恐怖症になり、警察を辞職する…

男はつらいよ 私の寅さん

●252 男はつらいよ 私の寅さん 1973 寅さんの夢。未曾有の大飢饉で柴又村の民は苦しんでいた。寅次郎を国賊と呼ぶ買い占め商人たちが、寅次郎の妹さくらに暴力を振るう。そこへ現れる寅次郎。拳銃で買い占め商人を倒すと村人たちが寅次郎の元に集まる。寅次…

三つのアリバイ 女子大生桜川東子の推理 鯨統一郎

●三つのアリバイ 女子大生桜川東子の推理 鯨統一郎 シリーズ9作目にして最終巻。 7作目でレギューラーメンバーの死があり、驚いたところ、前作「テレビドラマよ永遠に」でそれが見事にひっくり返され(笑 さぁ最終巻どうなる、と思って読んだ一冊。 前作でほ…

病院坂の首縊りの家

●251 病院坂の首縊りの家 1979 昭和26年、金田一は吉野市にある横溝正史の家を訪れる。アメリカに行くという金田一にパスポートの写真を撮るならと写真館を紹介する。 金田一はその写真館本條写真へ行き、写真を撮ってもらうが、主人徳兵衛から、命を狙われ…

鬼平犯科帳 第6シリーズ #04 浮世の顔

●第6シリーズ #04 浮世の顔 滝野川村で二人の死体が見つかる。一人は侍だが、下帯を外した状態で撲殺されていた。もう一人は町人風情で、刺し殺されていた。 役宅では同心村松が同心山田に朝飯の大切さを説いていた。そこへ忠吾が来て、町方からの使いが滝野…

藤沢周平「人はどう生きるか」 遠藤崇寿

●藤沢周平「人はどう生きるか」 遠藤崇寿 藤沢周平さんの文庫本の解説とこの本のために藤沢周平に関するインタビューをまとめた一冊。藤沢周平没後20年、生誕90年ということで製作されたらしい。 インタビューは映画監督、俳優、評論家など様々な方が登場し…

心の旅路

●250 心の旅路 1942 1918年秋、第一次世界大戦終戦間近、イギリス、メルブリッジ精神病院に一人の男が入院していた。彼は戦場での経験から記憶を失っていた。彼を息子かもしれないと訪ねてきた夫婦がいたが、彼と面会し息子でないことがわかる。病院から出た…

夕陽の挽歌

●249 夕陽の挽歌 1971 (序曲) アールバー牧場の風景。多くの男たちが働く牧場の仕事が終わり、皆帰ってくる。馬から降りる際に一頭の馬が暴れ、それが元でバーニーが亡くなる。牧場主のウォルターはロスとフランクにバーニーを街へ運ぶよう命じる。 ロスと…

中野のお父さんは謎を解くか 北村薫

●中野のお父さんは謎を解くか 北村薫 前作「中野のお父さん」に続く第2弾。 前回も書いたが、今作では謎解きが、というか、謎そのものが文学に関するものばかりになった。つまりこれまた前作で心配したように、アシモフの黒後家蜘蛛の会のように、作者の博覧…

知りすぎていた男

●248 知りすぎていた男 1956 マッケンナ夫妻〜夫ベンは医者、妻ジョーは歌手〜は息子のハンクを連れ、モロッコを旅行していた。バスの中でルイと知り合い、話すうちに夕食の約束をする。バス到着後、ジョーはルイがジョーに質問ばかりしていたいことを不審が…

女子大生つぐみと古事記の謎 鯨統一郎

●女子大生つぐみと古事記の謎 鯨統一郎 鯨さんの新しいシリーズ。「鯨統一郎」「古事記」の組み合わせなので、迷わず読むことに。古事記については、主人公つぐみではないが、前から興味があって、昨年解説本を何冊か読んでいるので、期待大。 しかし本の中…

女王蜂

●247 女王蜂 1978 昭和7年、伊豆月琴の里の大道寺家に京都の学生二人日下部仁志と速水銀造が遊びに来ていた。彼らは大道寺家の娘琴絵と出会う。 3ヶ月後、日下部が大道寺家を訪れる。琴絵が妊娠したとの知らせを受けたためだった。しかし彼は母に結婚を反対…

サイコ

●246 サイコ 1960 アリゾナ州フェニックス、12月11日金曜日午後2時43分、マリオンは恋人サムと昼休みの時間を使ってホテルで密会していた。マリオンはサムと結婚したがるが、サムは承知しない。マリオンは会社へ戻る。 会社は不動産屋で、マリオンが戻ると社…

襲われた幌馬車

●245 襲われた幌馬車 1956 1873年アリゾナ。トッドがライフルで馬上の男を狙い撃ち殺す。トッドはすぐに3人の男に追われることにな理、撃ち合いに。トッドは2人は倒すが、残ったハーパー保安官に捕まってしまう。トッドを連れたハーパーはノーマンド大佐率い…

中野のお父さん 北村薫

●中野のお父さん 北村薫 久しぶりに新しい北村薫さんの短編集を知ったので早速読んでみた。 北村さんが上手いことは何度も書いたので良しとするが、ひとつだけ。 4話目の「闇の吉原」で「闇の夜は 吉原ばかり 月夜かな」という句を巡って様々な話が展開する…

向田邦子・映画の手帖

●向田邦子・映画の手帖 これは向田さんが出版社に勤め、映画雑誌「映画ストーリー」の記者時代に書かれた編集後記が掲載されているとても貴重な本。入社直後のものから、約3年の休載を経て退社までのものが網羅されている。 入社翌月号のものから掲載されて…

恋人たちの予感

●244 恋人たちの予感 1989 1977年シカゴ大を卒業したサリーは親友アマンダの恋人ハリーを車にのせニューヨークへ向かう。道中で二人は男女の間に友情が成立するかどうかという話をするが、お互い意見が異なっていた。そしてニューヨークに着いて二人は別れる…

鬼平犯科帳 第6シリーズ #03 泥亀(すっぽん)

●第6シリーズ #03 泥亀(すっぽん) 彦十とおまさが魚藍観音堂を参っていた。その帰りに茶店でお茶をする。その時茶店の主人が店から出て来る。主人の名は泥亀の七蔵といい、以前は藤枝を根城とした盗賊牛尾の太兵衛一味の盗賊宿の番人をしていたが、数年前…

テレビドラマよ永遠に 鯨統一郎

●テレビドラマよ永遠に 鯨統一郎 鯨統一郎の女子大生桜川東子シリーズ第8巻。前作「銀幕のメッセージ」では、レギュラーメンバーの一人が死んでしまう、というこのコメディタッチの小説では考えられない展開だった。しかし今作品であっさりとそれが覆えされ…

タイムスリップ忠臣蔵 鯨統一郎

●タイムスリップ忠臣蔵 鯨統一郎 鯨統一郎のタイムスリップシリーズの一作。今回は忠臣蔵。前に同シリーズの釈迦如来を読んでいるので、パターンは理解しているつもりだが。 話は人間と犬がいる家庭にニュースが流れるところから始まる。ニュースはペットの…

鬼平犯科帳 第6シリーズ #02 お峰・辰の市

●第6シリーズ #02 お峰・辰の市 忠吾は非番の日に内藤新宿の女郎お初に会いに行くが、お初は金持ちの隠居に引かされていた。その二人の姿を見に行った忠吾は落ち込み、内藤新宿の天龍寺境内の団子屋つぼやでやけ酒を飲む。店を追い出された忠吾は境内をフラ…