2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

眼下の敵

●377 眼下の敵 1957 第二次世界大戦中の南大西洋沖、アメリカの駆逐艦ヘインズが航行していた。乗組員は新しい艦長が素人だとバカにしていた。 レーダーが潜水艦を発見、艦長は直ぐに追うように指示。潜水艦はドイツのUボートだった。Uボート側でも駆逐艦を…

無頼の群

●376 無頼の群 1958 一人ジムがリオアラバの街にやってくる。この街では明日4人の絞首刑が実施される予定で、ジムはそれを見にきたと保安官に話す。 ジムはジョセファという女性に5年ぶりに再会する。二人はかつて恋仲だった。そこへシムズという死刑執行人…

ムトゥ 踊るマハラジャ

●375 ムトゥ 踊るマハラジャ 1995 ムトゥは主人ラージャに仕える召使いで皆の人気者。ラージャは叔父アンバラから従姉妹パドミニとの結婚を迫られているが本人に結婚の意思はなく、好きな芝居を観に行く毎日。 ラージャはムトゥと芝居を観に行くが、その舞台…

向田邦子ふたたび 文藝春秋編

●向田邦子ふたたび 文藝春秋編 向田邦子さんが亡くなられた2年後に出版された追悼本が文庫本化されたもの。 向田さんの愛猫のその後の様子や最後の旅行の前々日に部屋に呼ばれた友人の文章など「その時」や「その後」が非常にリアルに感じられる。もちろん著…

ラストサムライ

●374 ラストサムライ 2003 オールグレンはアメリカで数々の戦争で戦い抜いた勇者としてウィンチェスター社の銃を宣伝する立場にあったが、自分の意思とは関係なく戦わされ無抵抗の人間を殺したことを後悔していた。彼は日本軍を訓練する仕事を引き受け来日す…

大脱走

●373 大脱走 1963 ドイツ軍の捕虜収容所に大量の捕虜が送られてくる。彼らは何度も脱走を試みるため、ドイツ軍は一箇所に集め彼らを管理することにしたのだった。 捕虜たちは早速色々と仕掛けるが監視に見つかってしまう。そんな中の一人ヒルツは一緒に独房…

東京物語

●372 東京物語 1953 「東京家族」が今一つモノ足りなかったのでオリジナルを観ることに。 基本的に山田監督がオリジナルを忠実に再現させたことがよくわかる。なんでここまで同じにするのか、といったシーンも多い。祖父母が来ることで自分の勉強机が動かさ…

蒼林堂古書店へようこそ 乾くるみ

●蒼林堂古書店へようこそ 乾くるみ 林兄弟シリーズ第3作。14編からなる短編集。 ミステリ専門の古書店の店主が林兄弟の1人で探偵役?。高校の同級生、近所の高校生コンビ、そして月イチで来店する女性教師が常連でこの5名で「日常の謎」系の会話がされそれを…

スペシャリスト

●371 スペシャリスト 1969 駅馬車が盗賊ディアブロ一味に襲われるが、宿にいた1人の男が盗賊たちを倒す。しかし盗賊の頭だけは逃してしまう。男はハッド。ハッドは兄が銀行強盗の汚名を着せられ処刑されたブラックストーンの街へ行く。 街では駅馬車で助けら…

20年後 オー・ヘンリー ショートストーリーセレクション

●20年後 オー・ヘンリー ショートストーリーセレクション オーヘンリーの全9編からなる短編集。特に良かったものを3つ。 「20年後」 街を巡回中の警官が男に声をかける。男は20年ぶりに友人に会うと話す。警官が立ち去ると友人らしき男がやって来るが… 「改…

東京家族

●370 東京家族 2012 広島の島に住む平山家の年老いた両親が子供たち(長男、長女、次男)が住む東京へ出てくる。新幹線で品川に着いた両親を迎えに次男が車を出すが、間違えて東京駅へ行ってしまい、両親はタクシーで長男の家へ。 長男の家に兄弟が揃い皆で…

鬼平犯科帳 第8シリーズ #08 影法師

●第8シリーズ #08 影法師 忠吾が鬼平の肝いりで結婚することになった。相手は同じ同心吉田藤七の四女おたかであった。 婚礼が10日後に迫った非番の日、忠吾は遊女千代菊と遊ぶために店に向かっていたが、その忠吾を見て驚く浪人がいた。浪人は塩井戸の捨八と…

天岩屋戸の研究 田中啓文

●天岩屋戸の研究 田中啓文 前作に続く第3作にして完結編。 「オノゴロ洞の研究」「天岩屋戸の研究 序説二」「雷獣洞の研究」「天岩屋戸の研究 本論」の4編。 「オノゴロ」は古事記でイザナギ、イザナミが最初に産み落とした島の名前。「オノゴロ〜」ではさら…

六つの手掛り 乾くるみ

●六つの手掛り 乾くるみ 「林真紅郎と五つの謎」が面白かったので、同じシリーズの続編?を読む。探偵役は前作の真紅郎の兄弟、林茶父。 「六つの玉」 偶然一つの家に集まったお互いを全く見知らぬ5人。雪の降る夜、そのうちの1人が殺される。窓の外のツララ…

笑の大学

●369 笑の大学 2004 昭和15年秋。劇団笑の大学の座付作家椿一が新しい舞台劇の脚本の検閲を受けるために警視庁の検閲係向坂の元にやってくる。 1日目。笑いが嫌いな向坂は椿の脚本を認めない。食い下がる椿に向坂は、舞台を日本にし、登場人物を全て日本人に…

子鹿物語

●368 子鹿物語 1946 1878年バクスター家はフロリダジョージ湖側に引っ越し、未開地の切り開き家を建て夫ペニイ、妻オリー、息子ジョディーの3人で暮らしていた。 ジョディーは野生のアライグマをペットとして飼いたがるがオリーは以前に幼い子供達を亡くしそ…

鬼平犯科帳 第8シリーズ #07 同門対決

●第8シリーズ #07 同門対決 雨の日の夕方、粂八が営む船宿鶴やに男女の二人連れがやってくる。女の顔に見覚えがあった粂八は女中に合図に隠し部屋に続く二階の部屋へ案内させる。女は砂蟹のおけいで昔野槌の弥平一味の引き込みをしていた女で、男は笠倉の太…

邪馬台洞の研究 田中啓文

●邪馬台洞の研究 田中啓文 前作に続く民俗学研究会シリーズ第2作。 「邪馬台洞の研究」「死霊洞の研究」「天岩屋戸の研究・序説(一)」「人喰い洞の研究」の4編。 前作を読んでから間もないので、このシリーズ独特のダジャレ連発のくだらなさが癖になりつつ…

博士の愛した数式

●367 博士の愛した数式 2005 ルートと呼ばれる数学教師が教壇で話し始める。ルートと呼ばれるようになった理由、数学を好きになった理由を。 ルートの母は家政婦として博士の家へ行くことになる。博士は事故が原因で80分しか記憶が持たない数学者だった。博…

鬼平犯科帳 第8シリーズ #06 おれの弟

●第8シリーズ #06 おれの弟 滝口丈助は、第十一代目当主高杉庄平の高杉道場の師範代で、やがては庄平の後継者とされる剣士であった。鬼平は見回りの途中で雨に見舞われ、弟のように可愛がっていた高杉道場同門の滝口の家に寄る。しかし滝口の様子に異変を感…

林真紅郎と五つの謎 乾くるみ

●林真紅郎と五つの謎 乾くるみ 「カラット探偵」シリーズが面白かったので、別シリーズも読んでみようと思い手に取った1冊。 「いちばん奥の個室」 主人公林真紅郎が姪とコンサートに行く。その会場のトイレで女性が怪我をしているところを発見する。ポイン…

鉄道員(ぽっぽや)

●366 鉄道員(ぽっぽや) 1999 乙松は鉄道一筋で生きてきた男で、今は幌舞駅の駅長。しかし幌舞線は廃線が決まっていた。彼は生まれたばかりの一人娘雪子を亡くしていた。 ある日駅で仕事をしていると幼い女の子が迷い込んでくる。乙松は彼女と会話を交わす…

蓬莱洞の研究 田中啓文

●蓬莱洞の研究 田中啓文 「蓬莱洞の研究」「大南無阿弥洞の研究」「黒洞の研究」の3編からなる短編集。 高校に入った諸星比夏留が民俗学研究会に入り、不思議な事件を解決していく。比夏留は古武道「独楽」の達人でもある。事件解決をするのは同級生で、研究…

アルプスの若大将

●365 アルプスの若大将 1966 田沼雄一は論文が評価されて教授、青大将とともにスイスへ。そこで澄子と知り合う。さらにローマでも二人は出会い、澄子がパンナムで働いていることを知る。澄子は田沼をローマ観光に誘う。 帰国後、青大将がフランスで知り合っ…