2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

拝啓天皇陛下様

●771 拝啓天皇陛下様 1963 昭和6年、棟本は軍隊に入理、同期の山田と出会う。山田は漢字も読めない頭が弱い男だったが、先輩である二年兵のしごきも笑い飛ばす豪快なヤツだった。山田は天涯孤独の身であり、3度の飯が食える軍隊にいられることを幸せに感じて…

さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理

●さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理 本業である髪結いをしながら、同心不破友之進の小者としても働く伊三次だったが、芸者お文と所帯を持つことに。伊三次が不破の下で事件を追う。 以下の5編からなる短編集。 鬼の通る道 不破の息子龍之介が…

さらば深川 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理

●さらば深川 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理 本業である髪結いをしながら、同心不破友之進の小者としても働く伊三次。芸者お文に惚れていながら一緒になれないでいる。そんな伊三次が不破の下で事件を追う。 以下の5編からなる短編集。 因果堀 お文が女掏…

八月の狂詩曲

●770 八月の狂詩曲 1991 長崎に住む老婆鉦の家。息子忠雄の子供、たみと信次郎、娘良江の子供、縦男とみな子が祖母の家に遊びに来ている。そこへ忠雄からエアメールが届く。忠雄と良江は鉦の名代としてハワイに住む鉦の兄錫二郎に会いに行ったのだった。錫二…

まあだだよ

●769 まあだだよ 1993 学校の教室に教師、内田百閒がやってくる。彼は生徒たちに自分が書いた文で稼げるようになったため教師を辞めると告げる。生徒の中の1人が自分たちや自分たちの親は先生から大事なものを教わったと話す。生徒たちは仰げば尊しを百閒の…

恋はデジャ・ブ

●768 恋はデジャ・ブ 1993 気象予報士のフィルは、プロデューサーのリタとカメラマンのラリーとともに、パンクスタウニーへグラウンドホッグデーの取材に行く。2月2日に行われるこの祭りはウッドチャックの行動を見て春の到来を占うものだったが、フィルはこ…

ココ・アヴァン・シャネル

●767 ココ・アヴァン・シャネル 2009 1897年、2人の姉妹が孤児院に入れられる。15年後、姉妹はナイトクラブで歌手をしていた。妹はココの歌を歌うことからココと呼ばれるようにな理、姉アドリエンヌは店の客である男爵との結婚を夢見ていた。 ココはその男爵…

紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理

●紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理 本業である髪結いをしながら、同心不破友之進の小者としても働く伊三次。芸者お文に惚れていながら一緒になれないでいる。そんな伊三次が不破の下で事件を追う。 以下の5編からなる短編集。 紫紺のつばめ お…

砂の器

●766 砂の器 1974 2人の刑事警視庁の今西と西蒲田署の吉村が秋田県羽後亀田に着く。彼らは地元の亀田警察署に挨拶を済ませ、怪しい宿泊客がいたという宿屋を訪れる。その客の足取りを追うが手がかりは何もつかめなかった。2人が追っているのは、6月に蒲田操…

鬼平犯科帳 松本幸四郎 血頭の丹兵衞

●鬼平犯科帳 松本幸四郎 血頭の丹兵衛 前回「でくの十蔵」の結末 鬼平は粂八の自白によって野槌の弥平一味を捕らえた。同心小野十蔵は盗賊の女房おふじに思いを寄せるが、おふじは一味に囚われ命を落とす。小川屋梅吉は今も逃げたままで、十蔵は自らその身を…

張込み

●765 張込み 1958 深夜の横浜駅。鹿児島駅行きの列車に男2人が走って乗り込む。列車は満員で2人は席に座ることができず、座れたのは関西に入ってからだった。彼らの仲間も乗車しており、仲間たちは小郡で降りる。2人がおりたのは佐賀駅だった。 彼らは佐賀警…

枕草子つづれ織り 清少納言、奮闘す 土方洋一

●枕草子つづれ織り 清少納言、奮闘す 土方洋一 大学教授である著者が、枕草子を随筆ではないと論じる一冊。学術的な視点から枕草子を読み解き、なぜ清少納言が枕草子を書いたのか、そこにはどんな意味合いがあったのかを解説していく。 本作は4章で構成され…

長い灰色の線

●764 長い灰色の線 1955 ウエストポイント士官学校は創立153年、そこで働く下士官マーティマーは70歳、勤続50年となった時にクビになろうとしていたのを撤回してもらうために大統領に直訴、自分の過去を振り返り始める。 50年前アイルランドからの移民だった…

プロヴァンスの休日

●763 プロヴァンスの休日 2014 パリで暮らしていた3人の兄弟たちは両親が離婚状態にあり、母親と暮らしていた。しかし母親が仕事の関係でカナダへ出かけることになり、祖父母の家で夏休みを過ごすことに。祖母であるイレーネが迎えにきて3人は電車でプロヴァ…

枕草子の楽しみかた 林望

●枕草子の楽しみかた 林望 枕草子の中から読みどころを精選。15の講義の形で原文、現代語訳を紹介し内容について著者が解説を加える。 大河ドラマを見ていて枕草子を読もうと思い、「こころきらきら枕草子」と並行して読んだ一冊。「こころきらきら枕草子」…

日日是好日

●762 日日是好日 2018 1993年、20歳の大学生典子は自分がしたいことが見つからないでいた。そんな時母からの勧めで、従姉妹の美智子と近所の武田先生のもとでお茶を習うことに。 2人は武田先生の家へ行き、袱紗捌きから教えてもらう。所作の決まりごとを多く…

こころきらきら枕草子  -笑って恋して清少納言- 木村耕一

●こころきらきら枕草子 -笑って恋して清少納言- 木村耕一 枕草子の内容を意訳を用い、32章でその内容を紹介する。巻末には「百人一首と清少納言」という現地ルポと著者による紫式部と清少納言のインタビュー?もある。 大河ドラマを見ていて、やはり枕草子…

幽女の鐘 新・大江戸定年組 風野真知雄

●幽女の鐘 新・大江戸定年組 風野真知雄 大江戸定年組シリーズの第11作にして、13年ぶりに刊行された新シリーズ第4作。 町方同心の藤村慎三郎、三千五百石の旗本夏木忠継、町人の七福仁佐衛門はそれぞれ隠居をし、息子に家督を譲った。仲の良い3人は景色の良…