2021-01-01から1年間の記事一覧

ヒマつぶしの作法 東海林さだお

●ヒマつぶしの作法 東海林さだお 最近推理小説やドキュメント系の本ばかり読んでいてちょっと疲れたので、年末ということもあり軽い読み物を探していて、昔週刊朝日でエッセイをよく読んでいたなぁと思い出し、東海林さだおさんのエッセイをチョイス。 いと…

封印作品の憂鬱 安藤健二

●封印作品の憂鬱 安藤健二 安藤健二氏による封印作品シリーズ3作目。 扱っている作品は「日テレ版ドラえもん」「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」「みずの版涼宮ハルヒの憂鬱」の3作品。第1作が5作品、第2作が4作品を扱っていたのに対し、本作は3作品で、しかも「…

竹林の七探偵 田中啓文

●竹林の七探偵 田中啓文 先週読んだ『信長島の惨劇』が思いのほか面白かったので、田中啓文さんの本をもう一冊読むことに。 昔の中国、「疑」の国の竹林に集う7人の男たちが酒を飲みながら、謎の話「疑案」を話し合い、答えを見つけようとするが、最後には謎…

最高の人生の見つけ方

●448 最高の人生の見つけ方 2007 冬山へ登頂する男、エドワードが5月に死んだことがナレーションされる。 カーターは自動車整備工場で働いていたが、自分の診断の結果を電話で告げられショックを受ける。エドワードは自分の会社の理事会に出席しており、経営…

黄昏

●447 黄昏 1952 ミズーリ州コロンビアシティに住んでいたキャリーは姉が住むシカゴへ記者で向かう。旅の途中でチャーリーと出会い名刺を渡されるが、軽薄な彼をキャリーは苦手にする。シカゴに着き姉夫婦の家で暮らし始めるが、家には食費を納めなくてはなら…

刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #12 波止場の狼をやっつけろ

●刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #12 波止場の狼をやっつけろ あらすじ ハッチの幼馴染ナンシーがビリーと結婚することに。スタハチはナンシーとビリーが働く波止場での組織的な盗難事件を担当するが、ビリーが盗難事件に関わっていることに気づく。 …

菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそかに香る 碧野圭

●菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそかに香る 碧野圭 前作に続く、菜の花食堂シリーズ3作目、以下の5編からなる短編集。 「小松菜の困惑」〜菜の花食堂で働くことになった香奈が彼氏の言葉で傷つくが… 「カリフラワーの決意」〜マルシェに出品したとこ…

封印作品の謎2 安藤健二

●封印作品の謎2 安藤健二 前作「封印作品の謎」が面白かったので、第二弾を読んでみた。前作が抗議により封印(もしくは自主規制)された作品がほとんどだったのに対し、本作ではそれとは異なる理由で封印された作品が多い。 ・キャンディ・キャンディ 〜原…

ワイルド・アパッチ

●446 ワイルド・アパッチ 1972 インディアン保留地からウルザナをリーダーとする何名かが脱走する。ローウェル砦にいた少佐は、住人に伝令を飛ばすとともに、マッキントッシュに状況を捜査させ、デビュイン少尉を追跡隊の隊長として任命する。マッキントッシ…

信長島の惨劇 田中啓文

●信長島の惨劇 田中啓文 本能寺の変から数日後、死んだはずの信長からの手紙で秀吉、勝家、右近、家康がとある島に集められる。そこでわらべ歌の歌詞通りに殺人事件が発生するが…。 北原尚彦さんのホームズ物を読んだら、以前同じ頃に読んだ田中啓文さんの「…

菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日 碧野圭

●菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日 碧野圭 前作に引き続き、料理教室を舞台にその生徒たちの身の周りで起こる日常の謎を、教室の下川辺靖子先生とその助手館林優希が解いていく短編集。以下の5編からなる。 「きゅうりには絶好の日」〜駅…

ブラック・レイン

●445 ブラック・レイン 1989 ニューヨーク警察の刑事ニックは離婚し子供の養育費など金に不自由していた。ある日以前の捜査での横領を疑われ、内務調査の尋問を受けることになったが彼は横領を否定する。同僚のチャーリーとレストランでランチをしていると、…

刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #11 しのびよる殺人者のかげ

●刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #11 しのびよる殺人者のかげ あらすじ ドビー主任が捕まえた元同僚ムーンが刑務所を脱走する。ムーンは、自分を逮捕したドビー主任に恨みを抱き、主任の殺害を計画する。しかしその裏には陰謀があった。 ストーリー 連…

封印作品の謎 安藤健二

●封印作品の謎 安藤健二 先日yahooで「こち亀」の封印作品の話題があり、その時のコメントで知った一冊。5つの作品が封印されてしまった経緯について書かれている。 封印された発端はいずれも何らかの団体などからの抗議であり、それを受けて製作者側が自主…

誰が為に鐘は鳴る

●444 誰が為に鐘は鳴る 1943 冒頭、「誰が為に鐘は鳴るのか」という詩が流れる。 1937年内戦状態のスペイン。2人の男が列車爆破をさせ逃亡するが、追っ手に追われカシュキンは撃たれる。相棒のロバートは彼の希望通りカシュキンを撃ち殺し逃げる。 アジトに…

追われる男

●443 追われる男 1955 マット・ダウは一人で山中の川で休憩しているところへ若者が後ろから近づく。マットは彼に不用意に後ろから近づくなと注意をする。若者はデイビー。マットがマディソンを目指していることを知りデイビーはついて行く。彼はそこの住人だ…

ホームズ連盟の冒険 北原尚彦

●ホームズ連盟の冒険 北原尚彦 前作「ホームズの事件簿」の続編。今回もホームズ物語の脇役たちが主人公となる6編からなる短編集。 「犯罪王の誕生」モリアーティ教授 〜モリアーティ教授が大学をクビになると同時に犯罪王となるきっかけの事件 「蒼ざめた双…

菜の花食堂のささやかな事件簿 碧野圭

●菜の花食堂のささやかな事件簿 碧野圭 食堂で開かれる料理教室を舞台にその生徒たちの身の周りで起こる日常の謎を、教室の下川辺靖子先生とその助手館林優希が解いていく短編集。以下の6編からなる。 「はちみつはささやく」〜教室の生徒香奈が欠席、教室を…

透明人間

●442 透明人間 1992 男たちが温度センサグラスを身につけ街で誰かを探していた。その頃透明人間であるニックはカメラの前に立ち、ビデオに真実を語ろうとしていた。 3月のある火曜日、ニックはアカデミークラブで一人時を過ごしていた。しかし知り合いのジョ…

ブレードランナー

●441 ブレードランナー 1982 2019年タイレル社の作ったレプリカント(アンドロイド)は奴隷労働などに使われていたが、製造後しばらくすると感情を持ち始め、反乱を起こし始めていた。タイレル社は安全のためレプリカントを4年の寿命とすることに。 反乱を起…

決斗!一対三

●440 決斗!一対三 1953 1894年刑務所からウェスが出所する。彼は駅へ向かう途中、新聞社へ寄って自分が書いた自伝の原稿を手渡し、出版して欲しいと頼む。新聞社の人間がそれを読み始める。 ウェスは1853年生まれ、7歳の時に南北戦争が始まり、兄の一人は戦…

私の頭の中の消しゴム

●439 私の頭の中の消しゴム 2004 建設会社社長令嬢のスジンは勤務先の上司と不倫をしていたが、相手が駅に現れず失望する。コンビニファミマでコーラを買ったスジンはその店でチョルスと出会う。 後日父の会社の現場へ同行したスジンはその現場で作業するチ…

私の「ルパン三世」奮闘記 飯岡順一

●私の「ルパン三世」奮闘記 飯岡順一 10月金曜ロードショーでルパン三世アニメ化50周年の企画として人気投票で選ばれた過去の作品が放送されており、懐かしく観た。SNSの反応などを読んでいて、偶然この本があることを知り読むことに。 アニメルパン三世1st…

エクソシスト

●438 エクソシスト 1973 イラク北部で遺跡発掘調査をしていたメリン神父は悪魔の形をした遺物を発見する。 アメリカ、ジョージタウンにいた映画女優クリスは娘リーガンと暮らしていた。近所に住むカラス神父は、一人暮らしを続ける母親のことを心配していた…

フォート・ブロックの決斗

●437 フォート・ブロックの決斗 1958 ラットはバトラーに牧童として雇われる。バトラーから荒馬を乗りこなせばその馬を譲ると言われ、見事に黒馬を乗りこなす。ラットは金を稼ぐためには牛追いもすると話す。ラットは牧童仲間のトムと仲良くなる。ラットは狼…

ホームズの事件簿 北原尚彦

●ホームズの事件簿 北原尚彦 最近BSプレミアムで毎週「シャーロックホームズの冒険」を観ていて、ホームズはやっぱり面白いと感じていたところ、この本を見つけたので早速読んでみた。 以前「シャーロック・ホームズの蒐集」を読んでいるので、北原さんのホ…

背表紙は歌う 大崎梢

●背表紙は歌う 大崎梢 出版社営業部員の井辻くんが探偵役をするシリーズ2作目。 以下の5編からなる短編集。 「ビターな挑戦者」〜初対面の「取次」のデビルにの高圧的態度の謎とは「新刊ナイト」〜作家さんと書店巡りをするが、店には作家の同級生がいて…「…

刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #10 俺が愛した女を殺したヤツ

●刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #10 俺が愛した女を殺したヤツ あらすじ 女性の死体が発見されるが、被害者はスタスキーの元恋人ヘレンだった。彼女は警官だったが今はダンサーをしていた。さらに死体にはアンテナ線がぐるぐる巻きに巻いてあるという…

3時10分、決断のとき

●436 3時10分、決断のとき 2007 ダンは夜中に目覚める。馬小屋が火事になっていた。ダンが借金をしているホランダーの手下の仕業だった。息子ウィリアムは馬小屋から荷物を取り出そうとして父ダンに止められるが、ウィリアムはひどいことをされても何もでき…

虹の家のアリス 加納朋子

●虹の家のアリス 加納朋子 前作に続く、「アリス」シリーズの2作目。6編からなる短編集。前作最終章で行方不明となった探偵仁木の助手安梨沙がどうなるか、と思ったが、しっかりと探偵事務所に戻ってきて話は続くことに。 「虹の家のアリス」〜ママ友サーク…