本 2023

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ 古内一絵

●マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ 古内一絵 路地裏にあり見つけにくいマカン・マランはドラァグクイーンであるシャールが営む夜食カフェ。そこに様々な悩みを持つ人間が客として訪れる。 以下の4編からなる短編集。 春のキャセロール 城之崎塔子は広告…

ランチ酒 今日もまんぷく 原田ひ香

●ランチ酒 今日もまんぷく 原田ひ香 犬森祥子は同級生亀山が社長の「中野お助け本舗」で「見守り屋」をしている。見守り屋は、深夜の見守り、付き添いをする仕事。祥子は午前中に仕事を終え、酒を飲みながらランチができる店での食事を楽しみにしている。16…

あきない世傳 金と銀6 本流篇 高田郁

●あきない世傳 金と銀6 本流篇 高田郁 智蔵が亡くなり、五鈴屋は後継をどうするのかが問題となる。幸が3年限りということで七代目となる。そして江戸で新たな店の候補地が見つかり、無事入手するとともに幸はお竹を連れ、江戸へ旅立つ。半年の準備期間を終え…

戦百景 本能寺の変 矢野隆

●戦百景 本能寺の変 矢野隆 本能寺の変に至るまでのエピソードのいくつかに焦点を当て、信長と光秀それぞれの視点から二人の想いを描く。8章からなる。 1章 信長 信長の視点。信長と光秀の出会い。細川藤孝の家臣であった光秀は、主の命により義昭上洛の協力…

准教授・高槻彰良の推察 語りの底に眠るもの 澤村御影

●准教授・高槻彰良の推察 語りの底に眠るもの 澤村御影 青和大学文学部の深町尚哉は少年の頃不思議な体験をし、それが基で他人の嘘を聞き分ける能力を持ってしまう。大学で民俗学Ⅱを受講した彼は、准教授高槻彰良からレポートの件で呼び出され、高槻の調査に…

病は気から、死は薬から 薬剤師・毒島花織の名推理 塔山郁

●病は気から、死は薬から 薬剤師・毒島花織の名推理 塔山郁 ホテルマン水尾爽太は、薬をもらいに行ったどうめき薬局で薬剤師毒島と出会う。彼女の知識で医師の判断が間違っていたことを知った水尾は毒島に興味を持つ。彼女を食事に誘おうと毒島の元を訪れる…

ランチ酒 おかわり日和 原田ひ香

●ランチ酒 おかわり日和 原田ひ香 犬森祥子は同級生亀山が社長の「中野お助け本舗」で「見守り屋」をしている。見守り屋は、深夜の見守り、付き添いをする仕事。祥子は午前中に仕事を終え、酒を飲みながらランチができる店での食事を楽しみにしている。10編…

あきない世傳 金と銀5 転流篇 高田郁

●あきない世傳 金と銀5 転流篇 高田郁 幸は桔梗屋を買い取り、2軒目の店を持つことに。房が亡くなり妹結を店に引き取る。幸は妊娠するが流産してしまう。幸は新たに鯨帯を売り出すことにし、話題となった歌舞伎に合わせて宣伝、爆発的な売り上げを出す。江戸…

ランチ酒 原田ひ香

●ランチ酒 原田ひ香 犬森祥子は同級生亀山が社長の「中野お助け本舗」で「見守り屋」をしている。見守り屋は、深夜の見守り、付き添いをする仕事。祥子は午前中に仕事を終え、酒を飲みながらランチができる店での食事を楽しみにしている。16編からなる短編集…

あきない世傳 金と銀4 貫流篇 高田郁

●あきない世傳 金と銀4 貫流篇 高田郁 五代目となった惣次と一緒になった幸だったが、江州との取引の諍いが原因で惣次は店を出て行き隠居となり、幸とも別れることに。六代目として智蔵が店に戻り、幸は智蔵と一緒になる。そして商いのことを知らない六代目…

又蔵の火 藤沢周平

●又蔵の火 藤沢周平 藤沢周平による短編集。以下の編からなる。 又蔵の火 ハツの家に又蔵という男がやって来る。又蔵は兄の仇討ちをするために故郷へ戻ってきた。兄はその悪行により皆から嫌われており殺されても仕方ないと思われていたが、兄の姿を見てきた…

物書同心居眠り紋蔵 お尋者 佐藤雅美

●物書同心居眠り紋蔵 お尋者 佐藤雅美 南町奉行所の物書同心藤木紋蔵は勤務中でも居眠りをする奇病を持つ。そんな紋蔵が様々な事件に関わることになる。以下の8編からなる短編集。 まあ聞け、雛太夫 東海道筋を荒らした盗賊蜘蛛七を捕まえたが。大竹金吾の手…

あきない世傳 金と銀3 奔流篇 高田郁

●あきない世傳 金と銀3 奔流篇 高田郁 五鈴屋四代目が亡くなり、惣次が幸を嫁にすることを条件に五代目となることに。惣次は5年後には江戸に出店することを夢見て、五鈴屋の改革に乗り出す。幸も惣次を助け始め、五鈴屋は順調に発展していくように見えたが… …

師匠はつらいよ 杉本昌隆

●師匠はつらいよ 杉本昌隆 今年10月に将棋のタイトルを全巻制覇した藤井八冠の師匠、杉本昌隆八段によるエッセイ集。文藝春秋に掲載された約2年分、100本のエッセイが掲載されている。 将棋に関するエッセイというと、このブログでも取り上げた川口俊彦氏、…

霜月記 砂原浩太朗

●霜月記 砂原浩太朗 草壁藤右衛門が突然の失踪、嫡男総次郎は父の後を継いで町奉行となる。隠居生活を送る総次郎の祖父左太夫の助言も聞きつつ、総次郎はなんとか奉行としての役割をこなしていく。 柳町で殺人が起こり、殺されたのは藩屈指の大店、回船問屋…

物書同心居眠り紋蔵 密約 佐藤雅美

●物書同心居眠り紋蔵 密約 佐藤雅美 南町奉行所の物書同心藤木紋蔵は勤務中でも居眠りをする奇病を持つ。そんな紋蔵が様々な事件に関わることになる。以下の8編からなる短編集。 貰いっ子 吹上上聴(将軍が裁きを見物)が行われることになり紋蔵は無礼討ちが…

弁当屋さんのおもてなし 新米夫婦と羽ばたくお子様ランチ 喜多みどり

●弁当屋さんのおもてなし 新米夫婦と羽ばたくお子様ランチ 喜多みどり 札幌の弁当屋「くま弁」。従業員ユウと常連客千春が結婚をすることに。結婚に向けて準備をする二人にまたまた様々な事件が起こる。「弁当屋さんのおもてなし」シリーズ番外編。 両家顔合…

あきない世傳 金と銀2 早瀬篇 高田郁

●あきない世傳 金と銀2 早瀬篇 高田郁 五鈴屋に奉公する幸は徳兵衛の後添えとなることに。戸惑う幸だったが、治兵衛の言葉もあり後添えとなることを決意する。その治兵衛も倒れ店を去ることに。幸は惣次に商いについて教えてもらうようになる。 以下の12章か…

聖夜のおでん 食堂のおばちゃん12 山口恵以子

●聖夜のおでん 食堂のおばちゃん12 山口恵以子 佃にある「はじめ食堂」は、昼は定食屋、夜は居酒屋を兼ねており、姑の一子と嫁の二三が、仲良く店を切り盛りしている。店の二人と客たちの中で起きる様々な出来事を描いた短編集。以下の5編からなる。 初夏の…

あきない世傳 金と銀 源流篇 高田郁

●あきない世傳 金と銀 源流篇 高田郁 津門村で学者の父を持つ幸は、兄や父を亡くし大阪の呉服商に奉公に出ることに。商いは詐りと教えられていた幸だったが、だんだんと商売に興味を持ち始める。 以下の12章からなる。 1章 幸 1731年 津門村私塾凌雲堂主宰者…

物書同心居眠り紋蔵 隼小僧異聞 佐藤雅美

●物書同心居眠り紋蔵 隼小僧異聞 佐藤雅美 南町奉行所の物書同心藤木紋蔵は勤務中でも居眠りをする奇病を持つ。そんな紋蔵が様々な事件に関わることになる。以下の8編からなる短編集。 落ちた玉いくつウ 油屋河内屋が火事になり全焼。生き残った一人娘お喜代…

放課後レシピで謎解きをうつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密 友井羊

●放課後レシピで謎解きをうつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密 友井羊 裏表紙紹介文より 猪突猛進でトラブルを起こしがちな夏希は、高二になって調理部へ転部する。同じ時期に入部してきたのは、内気なクラスメイトの結。正反対の二人は部活で一緒にパ…

遺跡発掘師は笑わない 悪路王の左手 桑原水菜

●遺跡発掘師は笑わない 悪路王の左手 桑原水菜 (ネット紹介記事より抜粋) 岩手の祖波神社跡で「三本指の右手」に続き「金の薬指」を掘り当てた天才発掘師・西原無量。鬼の墓との言い伝えもあるこの場所には、一体何が秘められているのか。一方「悪路王の首…

雨乞の左右吉捕物話 狐森 長谷川卓

●雨乞の左右吉捕物話 狐森 長谷川卓 裏表紙内容紹介より 向柳原の御用聞き・富五郎の手下である左右吉は、十年以上も前に、浅草の金竜寺門前町辺りを根城に悪さをしていた。そのときの仲間・豊吉が行方不明になったことを知り、掏摸のお千、腕の立つ浪人・日…

雨乞の左右吉捕物話 長谷川卓

●雨乞の左右吉捕物話 長谷川卓 裏表紙内容紹介より 「力を貸しておくれな」女掏摸の千が下っ引の左右吉に掌を合わせた。昨夜、仲間の勘助が刺し殺されたらしい。様子を覗っていた隣人の話では、若僧と頬傷のある男ふたりが、脱ぎ捨ててあった着物の袖裏に隠…

遺跡発掘師は笑わない 悪路王の右手 桑原水菜

●遺跡発掘師は笑わない 悪路王の右手 桑原水菜 (ネット紹介記事より抜粋) 若き天才発掘師・西原無量が陸前高田の古い神社跡で掘り当てた、指が3本しかない右手の骨。地元民は「鬼の手ではないか」と噂する。一方、亀石発掘派遣事務所の忍が訪れた平泉の遺…

目目連 高積見廻り同心御用控 長谷川卓

●目目連 高積見廻り同心御用控 長谷川卓 裏表紙内容紹介より 同心見習の瀬島利三郎が袈裟斬りで殺された。巷を騒がす辻斬りの犠牲となったのか。彼と同じ道場の朋輩の失踪も判明。高積見廻りの滝村与兵衛は敵を討つべく探索に乗り出すが、自身までもが命を狙…

犬目 高積見廻り同心御用控 長谷川卓

●犬目 高積見廻り同心御用控 長谷川卓 裏表紙内容紹介より 御小普請世話役の吉村治兵衛が匕首で滅多刺しにされた。その凄惨な手口は“犬目”と呼ばれる伝説の殺し人の仕業か? 盗賊 “白烏の伝蔵”一味も跋扈し、奉行所内が騒然とするなか、高積見廻り同心の滝村…

遺跡発掘師は笑わない まだれいなの十字架 桑原水菜

●遺跡発掘師は笑わない まだれいなの十字架 桑原水菜 (ネット紹介記事より抜粋) 天才発掘師・西原無量が手がけることになった長崎県南島原市、日野江城下のキリシタン遺跡から、天正遣欧少年使節団ゆかりとみられる黄金の十字架が出土する。だがそれは何者…

百まなこ 高積見廻り同心御用控 長谷川卓

●百まなこ 高積見廻り同心御用控 長谷川卓 裏表紙内容紹介より 定廻りに加勢し、大捕物で手柄を立てた高積(たかづみ)見廻り同心・滝村与兵衛。見込まれて新たな探索を命じられる。五年前から〈百まなこ〉と呼ばれる面をつけ、極悪人のみを殺す義賊が横行し…