トラ・トラ・トラ!

●936 トラ・トラ・トラ! 1970

 山本五十六連合艦隊司令官に着任。日本は日独伊三国同盟を結ぶ。ワシントンでは、国務長官に日本大使が接触していたが、日本政府は話し合いの回答を引き伸ばしていた。アメリカ軍は日本軍の暗号通信を傍受、解析できていた。真珠湾では1隻の軍艦がやられると湾が封鎖されることを恐れていた。レーダーを山の上に設置し、日本の襲撃に備える。日本軍がインドシナを占領したことを受け、対日禁輸が実行される。山本はアメリカと戦争になるならば、真珠湾への奇襲攻撃が絶対に必要だと話す。東京総理官邸で、山本はアメリカと戦争になった場合のことを尋ねられ、1年は暴れまわることができるが、2年3年となるとどうかと答える。

 アメリカは日本が交渉を11/29までに終わらせようとしているという通信を傍受する。日本軍は12/8の奇襲決行を決める。アメリカ軍は日本側からの攻撃で戦争が始まることを望んでいた。

 日本開戦の通信を傍受したアメリカ側だったが、軍内の連絡がうまくいかず、上層部への連絡が遅れてしまう。大統領の親書を受けた日本側もそれが遅れたため無視される結果に。レーダーが日本軍戦闘機を発見するが、味方の飛行機の編隊だと勘違いされる。

 そして真珠湾奇襲攻撃が始まり、アメリカ側は大きな被害を受ける。その後アメリカ上層部にやっと日本側通信の暗号解読された連絡が入る。

 日本側は奇襲成功を喜ぶが、アメリカ側空母を発見することができず、第二次攻撃部隊を中止、帰還することを決定する。紀州成功の知らせを受けた山本は、眠れる巨人を起こしてしまったと話す。

 

 

 戦争モノはあまり得意ではないが、1000本のゴールが近づいているので見ておくべきだと思い鑑賞。得意ではないが、それでも真珠湾攻撃が事前にアメリカに察知されていた、ということは知っていた。が、1970年に公開された本作ですでにそんなこと明らかにされているのね。ちょっとビックリ。

 

 日本の暗号通信がとっくに解読されていたのはなんとなくわかるが、それを知ったアメリカ軍内での情報の伝達のゆるさには驚かされる。本作で描かれるアメリカ軍の緊張感のなさはどこまでが事実なのだろう。wikiに寄れば、この点を描いたことが非難されたようなので、本当なのだろうけれど。

 

 映画としては真珠湾攻撃に対する日本側の準備、アメリカ側の対応を淡々と描いているので、ストーリーとしては物足りなさを感じるが、ラストの真珠湾攻撃の映像はCGのない時代のものとしてはスケールが大きく、本当にケガ人などが出なかったのかと思わせるシーンまであるのが驚き。

 

 多数の軍人たちが登場するが、アメリカ側の主要人物を演じたマーティンバルサムだけ見覚えがあった。有名な作品に多数出演している人だが、顔をハッキリと覚えているのは、「オリエント急行殺人事件」でポワロとともに捜査に当たった人だったからだろうなぁ。

 

 日本の奇襲攻撃が成功したところで話は終わるが、ラスト山村聰のセリフがその後の日本の敗戦を予感させており、良いラストシーンだった。

 

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