2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧
●米澤穂信と古典部 米澤穂信 現時点で「古典部シリーズ」の最新作(といっても2016年だが)の「いまさら翼といわれても」の翌年に発行された作品。 内容は、「古典部シリーズをテーマにした著者へのインタビュー」「古典部シリーズの歩みや著者による解説」…
●心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理 本業である髪結いをしながら、同心不破友之進の小者としても働く伊三次だったが、芸者お文と所帯を持つことに。伊三次が不破の下で事件を追う。 以下の6編からなる短編集。 気をつけてお帰り 龍之進と徳江の祝…
●791 本陣殺人事件 1975 田舎道を歩いていた金田一は鈴子の葬式の列と遭遇、1年前の事件のことを思い返し始める。 一柳家で賢蔵と克子の結婚式が行われる。一家の習わしとして琴でおしどりの唄が一柳家の娘鈴子によって奏でられる。鈴子は死んだ猫のことを気…
●790 天城越え 1983 静岡県警嘱託の田島が港印刷へ。その頃港印刷社長の小野寺は医師に診察され、検査を行うよう言われていた。会社に帰った小野寺は女性事務員から田島が来たこと、捜査資料の印刷を頼まれたことを聞く。その資料は、昭和15年の天城山の土工…
●789 ジョーズ 1975 夕暮れ時の海岸に若者たちが集い楽しんでいた。一人の女性クリッシーが皆から離れ海の中へ。一人の男性が彼女を追いかけるが、酒に酔っていたため海へ入るのに手間取ってしまう。すると何者かが彼女を海の中に引きづり込んでしまう。 翌…
●悪童 小説 車寅次郎の告白 山田洋次 「寅さんDVDマガジン」(全50巻)に掲載された小説を改題したもの。3ページの短編が50本。 赤ん坊だった寅さんが「くるま屋」の前に226事件の朝に捨てられていたという話から始まる。そこから寅さんの幼少時代の話が展開…
●今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理 本業である髪結いをしながら、同心不破友之進の小者としても働く伊三次だったが、芸者お文と所帯を持つことに。伊三次が不破の下で事件を追う。 以下の6編からなる短編集。 今日を刻む時計 前作終わりの火…
●788 風とライオン 1975 1904年モロッコ、タンジール。馬賊たちが屋敷を襲い、母親とその息子、娘を拉致する。この事件、ライズリによるペデカリス夫人一家誘拐は領事によりすぐにアメリカ大統領ルーズベルトへ知らされることに。ライズリはリフ族の首長でベ…
●賭場の狼 新・大江戸定年組 風野真知雄 大江戸定年組シリーズの第11作にして、13年ぶりに刊行された新シリーズ第5作。 町方同心の藤村慎三郎、三千五百石の旗本夏木忠継、町人の七福仁佐衛門はそれぞれ隠居をし、息子に家督を譲った。仲の良い3人は景色の良…
●787 マンハッタン無宿 1968 荒野に一人の裸の先住民。そこへ保安官補クーガンが車でやってくる。彼は脱がれた靴や服を見つける。そこにはナバホ保留地と書かれていた。先住民はクーガンをライフルで襲うが、逆襲され捕まってしまう。クーガンは女の家へ。先…
●謎解きはディナーのあとで3 東川篤哉 国立署のお嬢様刑事宝生麗子と執事影山、麗子の上司である風祭警部の3人が事件を解決していく。 以下の6編からなる短編集。 犯人に毒を与えないでください 謎 毒殺された被害者のそばにあったペットボトル、輪ゴムと愛…
●786 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎 1982 何度も見ている寅さんシリーズ、いつものスタイルではなく、ざっくりとしたあらすじと見せ場を一緒に。 冒頭の夢とOP ブルックリンの街。チンピラに扮したジュリーがSKDの娘たちと歌と踊りを披露。ジュリーはTORAYAの…
●我、言挙げす 髪結い伊三次捕物余話 宇江佐真理 本業である髪結いをしながら、同心不破友之進の小者としても働く伊三次だったが、芸者お文と所帯を持つことに。伊三次が不破の下で事件を追う。 以下の6編からなる短編集。 粉雪 お文は仲間の芸者から座敷で…
●785 碁盤斬り 2024 柳田格之進は娘お絹と暮らしているが、大家に家賃を催促されるほどの貧乏暮らし。篆刻を作り上げた格之進はそれを届けにお庚の元へ行き1両の代金を受け取る。帰りに碁会所に寄るが、新顔の客が賭け碁で店の腕自慢たちを倒しているのを見…
●謎解きはディナーのあとで2 東川篤哉 国立署のお嬢様刑事宝生麗子と執事影山、麗子の上司である風祭警部の3人が事件を解決していく。 以下の6編からなる短編集。 アリバイをご所望でございますか 謎 唯一といえる容疑者には完璧なアリバイがあったが、容疑…
●784 浮雲 1955 昭和21年初冬、ゆき子は富岡兼吾の家を訪ねる。二人は戦時中、農林省に勤めており赴任先の仏印で知り合い、恋に落ちていた。富岡には妻があったが、その妻と別れ一緒になると言われていたゆき子はそれを頼りに富岡の元を訪れたのだが、彼は戦…
●783 配達されない三通の手紙 1979 外国人が萩市にやってきて、唐沢光政の家を訪ねる。彼は光政の甥ボブで、アメリカから東洋の文化の研究のために叔父の家を訪ねてきたのだった。光政の家には妻のほか次女紀子、三女恵子が暮らしていた。その夜、光政は夕食…
●782 J・エドガー 2011 FBI初代長官フーバーはキング牧師の家の盗聴を命じる。同時に自らの半生を記録させるために口述を始める。 1919年、フーバーが司法省に入ったばかりの時、パーマー司法長官の家が爆破テロを受ける。共産主義者による同時テロは全てで8…