アルプスの若大将

●365 アルプスの若大将 1966

 田沼雄一は論文が評価されて教授、青大将とともにスイスへ。そこで澄子と知り合う。さらにローマでも二人は出会い、澄子がパンナムで働いていることを知る。澄子は田沼をローマ観光に誘う。

 帰国後、青大将がフランスで知り合った彼女シェンヌが日本に来ることに。親に怒られたくない青大将は、シェンヌを田沼の家に泊めてくれるよう頼み、田沼も了承する。田沼の祖母はシェンヌを受け入れ、シェンヌは田沼の家の店を手伝うことに。

 田沼はスキーの大会のために合宿へ。澄子も青大将とともに田沼の合宿先へ。そこには大学の悦子も来ていた。さらに田沼がスキー場で知り合った女性も絡んで来る。

 澄子は田沼の練習の場へ行こうとし赤田という男性に連れて行ってもらうことに。しかし赤田は山中の休憩所で澄子を襲う。そこへ青大将がきて赤田と戦うがやられてしまう。田沼が偶然そこへ来て赤田を倒すが、澄子は青大将の面倒を見るために行ってしまう。

 スキー場から戻った青大将は澄子にプロポーズをし、返事をもらうために澄子に会いに行く時に田沼を誘う。しかし澄子はプロポーズを断りまたヨーロッパへ転勤になっていた。

 そしてスキー大会が開かれる。接戦となるが、田沼の活躍で田沼の大学が優勝する。田沼はあヨーロッパへ澄子に会いに行く。

 

 若大将シリーズは見た記憶がなかったが、加山雄三の家の「田能久」はなんとなく記憶の片隅にあったような。

 今回久しぶり?に見直してその理由がわかったような気がする。映画としてストーリーがあまりに単純なのだ。ヨーロッパで出会った二人が日本でまた出会い、そして恋に落ちる、というだけ(笑 加山雄三ファンや当時映画館に通っていた世代は思い出深いのかもしれないが。

 ヨーロッパのシーンは足早な観光案内のような状態だし、ラストのスキー大会?の場面も長回しがヒドい。空撮の場面を長く見せたかったのかもしれないが…。

 スキーや海外旅行が憧れの時代、そして加山雄三も大スターだったのだろう。しかし50年以上経って観るのにはちょっと辛い映画だった。

 田中邦衛さんの追悼で放送されたようだけど、この映画で追悼はキツいなぁ(笑