リベンジ・マッチ

●495 リベンジ・マッチ 2013

 TV番組がスポーツの世界でのライバルの特集をする。選ばれたのはボクシングのレーザーとキッドだった。二人は1982年のタイトルマッチで激突、キッドが勝利したが、2年後の1984年の再試合ではレーザーが勝利。決着の第3戦を世間は期待したが、レーザーが引退を発表、造船所で働くことに。キッドは車の販売店とレストランのオーナーに。この番組はそれから30年後に放送されていた。

 レーザーのトレーナーだった「稲妻」は介護施設にいたが追い出されることに。レーザーは彼のために金が必要だった。そんなレーザーの元に30年前の二人の試合のプロモーターだった男の息子ダンテがやってきて、二人の試合をボクシングゲームをして売り出すことを提案する。レーザーはキッドを嫌っており彼に会いたくないため、ゲームの話を一旦は断るが、金が必要なレーザーは申し出を受け入れる。

 ゲームのCG撮影のために現場を訪れたレーザーの元に、キッドが現れる。二人はその場で喧嘩を始め、撮影現場はめちゃめちゃになり、二人は警察に。しかしその動画がネットで公開され大人気となる。警察に身柄引受に行ったダンテは二人に高額なファイトマネーを示し、二人に再戦をすることを提案。しかしレーザーは再戦を拒否する。ダンテはレーザーの態度を不思議がる。キッドは昔レーザーの彼女サリーを寝取ったことを明かす。レーザーは造船所を突然クビになってしまい、仕方なく再戦の申し出を受け入れる。

 二人の再戦のマスコミ発表が行われるが、記者たちは盛り上がっていなかった。そこへサリーが現れレーザーに試合を止めるように話すが、レーザーは聞く耳を持たなかった。

 二人はダンテの言う通り、試合に向けて健康診断を受け、PR活動を始める。レーザーは「稲妻」にトレーナーになるように頼む。キッドは現役時代のトレーナーの息子に会いに行くが、トレーナーを断られる。そこへ若い男が現れ、サリーの息子BJだと名乗る。彼は最近になって母親から、キッドが父親だと聞いていた。二人は話をするが、キッドが母親と別れた理由を勘違いしBJは去って行く。

 二人はトレーニングを始める。ジムで練習していたキッドの元にBJが現れきて適切なアドバイスをする。キッドはBJをトレーナーとして雇うことに。二人のPR活動を続ける。UFCの会場に現れた二人は総合格闘技をバカにする。そこに現れたUFC選手を一発でノシてしまう。

 レーザーは「稲妻」からのアドバイスを受け、サリーに電話をし会うことに。そして彼女から30年前キッドと寝た理由を聞かされ自分も悪かったことに気づき、よりを戻すことに。しかし「稲妻」に右目が見えていないことに気づかれ、試合を止めるよう忠告される。その頃キッドはBJの息子を預かるが、彼を連れてバーへ。そこで女性とよろしくやっていたことが原因で息子が警察へ連れて行かれてしまう。怒ったBJは父キッドと絶縁を宣言する。

 「稲妻」がダンテの元を訪れ、レーザーは試合をしないと宣告。それを聞いたキッドはレーザーの家を訪れ、どうしても再戦がしたいと訴える。造船所時代の仲間からも試合を期待していると言われたレーザーは、サリーに会いに行き、試合をすると話す。キッドはBJに会いに行き、ずっと彼のことを気にしていたことを明かし、BJはトレーナーとして戻ることに。

 二人は試合に向け最後の練習に取り組む。そして試合当日。お互いに打ち合い、最終ラウンドまでもつれ込む。お互いにダウンをするが、相手を立たせることに手を貸し合う。そして試合は判定に。僅差でレーザーの勝利となる。

 3ヶ月後、キッドが出演しているTV番組をレーザー、「稲妻」、ダンテが見ていた。ダンテはタイソンとホリーフィールドの再戦を検討していた。

 

 スタローンとデニーロが共演するボクシング映画、というだけで良いのでは(笑

 共に名作と言われるボクシング映画で主演を果たしている二人が、実年齢70歳前後でボクシング映画の主役として映画を撮っただけでスゴいこと。さすがにラストの試合シーンは無理があったようにも思えるが。それでもトレーニングシーンはよくやっている。「ロッキー」を彷彿とさせるシーンもあり、コメディとしても面白い。ただ、下ネタ満載のセリフはどうかと思うが(笑

 豪華な俳優陣による人情喜劇、の線を狙ったのだろうが、それが成功しているかどうかは…。もう一度書くが、スタローンとデニーロが共演するボクシング映画、というだけで良いのでは(笑