ラッシュアワー

●625 ラッシュアワー 1998

 香港警察のリーが美術品を盗むジュンタオ一味を捕まえるが、ジュンタオは取り逃がしてしまう。リーの協力者であるハンは香港からアメリカへ渡り総領事となる。

 2ヶ月後、アメリカ。ロス市警のカーターは爆弾密売人を逮捕するが、その行動は眼に余るものがあり、上司はカーターをクビにしようとしていた。その頃、アメリカで暮らしていたハンの娘スーヤンが誘拐されてしまう。FBIが捜査に乗り出す。ハンも香港からリーを呼び捜査に加えようとするが、FBIはリーが参加することに難色を示し、ロス市警にリーの面倒を見させることに。ロス市警ではカーターにその役目を負わせる。FBIはカーターに特別任務だと話しリーを迎えに行かせる。

 カーターはリーを迎えに空港に行くが、リーは何も喋らずカーターは自分が騙されたことに気づく。カーターは独自に誘拐犯を捕まえようと情報屋たちと接触、何者かが銃や爆弾を買いあさっていることを突き止める。リーはカーターから離れ一人領事館へ。リーを見失ったカーターも領事館に向かう。その時誘拐犯から身代金要求の連絡が入る。

 電話の逆探知で犯人の居場所を突き止めた警察は現場へ乗り込むが、リーはそれが罠だと見抜いていた。現場を立ち去る犯人を見つけたリーは追いかけるが、カーターがミスを犯し取り逃がしてしまう。カーターは犯人が落として行ったブツを仲間のジョンソンに見せ、それが爆弾の起爆装置であることを突き止める。カーターは爆弾の密売人に会いに行き、誰に売ったかを尋ね、中華料理店だと判明する。二人は店へ。その頃誘拐犯からの指示で身代金を持ってその中華料理店へ行くように指示が出される。二人は独自に店に潜入するが捕まってしまう。リーの活躍で店から脱出するが、FBIから捜査の邪魔をしたと言われてしまい、リーは香港に帰ることに。

 自分の行動のせいでスーヤンの命が危うくなったことを知ったカーターはリーを呼び戻すとともに、仲間のジョンソンにハンの行動を探らせ、身代金の受け渡し場所である中国博覧会会場へ。会場でジュンタオの正体が判明、銃撃戦となるが、二人の活躍でスーヤンを助け出し、ジュンタオ一味も逮捕。

 事件後カーターはFBIに正式に勧誘されるがそれを断り、リーとともに休暇旅行に出かける。

 

 先日TVでジャッキーチェンのアクションに関する番組をやっており、久しぶりにジャッキーの映画を観ることに。

 ビバリーヒルズコップの4年後の作品ということで、クリスタッカーがその線を狙ったと思われるが、見事に成功しており、ジャッキーが食われている感がある。それでもTVでも見た通り、ジャッキーのどこにでもあるモノを使ったアクションは素晴らしい。ビリヤードのキュー、車のハンドル、ソファなど見事に使いこなし、アクションとして成立しているのはジャッキーの真骨頂。ラストの博覧会会場での国宝?と思われる壺などを守りながらのアクションは可笑しくてたまらない(笑

 

 100分を切る短い尺だが、アクションの出来もセリフの面白さも抜群。ビバリーヒルズコップの二番煎じにはなっておらず、娯楽作品として成功している。エンドロールでのNGシーンもジャッキーの映画定番のもので懐かしく観た。気楽に観るにはもってこいの一本。