影の軍隊

●036 影の軍隊 1969

 第二次世界大戦下でのフランスレジスタンスの話。ドンパチがあるわけではなく、ストーリーは静かに進む。レジスタンスのリアルな状況が描かれる。脱走時の床屋の対応、裏切り者への処刑、ブツを持った男が駅で検閲を逃れる方法など。

 後半、仲間の一人がドイツに拉致され、救出に動き出すが仲間の状態が悪く失敗。その後主人公も捕まることに。刑務所では最後の時が迫り、射殺の場へ駆り出される。が最後の最後で仲間が助けに入り、主人公は助かる。隠れ家で1ヶ月を過ごす彼の元にボスが来る。そして自分を救ってくれた女の仲間が捕まったこと、娘を人質に取られ仲間を売ったことを告げ、判断を聞かれる。仲間の反対をよそに主人公は彼女の処刑を進言、実行することになる。

 映画はラストで字幕により仲間たちの最期が記される。

 レジスタンスのリアル、戦時下の街のリアルが描かれ地味にスゴイ。