カラミティ・ジェーン

●382 カラミティ・ジェーン 1953

 カラミティが駅馬車を護衛しデッドウッドの街へ帰ってくる。街の酒場では男たちがタバコの景品のカードの美女アデレイド・アダムズのことで大騒ぎしていた。それを知ったカラミティは面白くなく、友人のビルにギルマーティン少尉ならそんなものは見ないと話す。

 そこへ先住民に襲われた男たちが帰ってくる。カラミティは彼らからギルマーティン少尉も襲われたと聞き助けに行く。そして先住民に捕らえられていた少尉を助け出す。

 酒場ではショーが行われていた。しかし支配人の手違いで男性の歌手を呼んでしまい女装させてのショーだった。その女装がバレ客たちは怒り店から帰ろうとする。カラミティは支配人は悪気はなかったと言い、この埋め合わせに支配人はアデレイド・アダムズを呼ぶと宣言してしまう。

 カラミティはアデレイドがいるシカゴへ。しかしアデレイドはヨーロッパへ旅立ってしまい、彼女の付き人のケイティがいるだけだった。カラミティは彼女をアデレイドと勘違い、デッドウッドに来て欲しいと懇願する。ケイティはアデレイドだと偽りカラミティの話を承諾する。

 二人がデッドウッドの街へ。ケイティは店でショーを行うが自信がないため客に歌を非難されてしまう。ケイティはあっさり偽物であることを白状し客たちのブーイングを浴びる。カラミティはケイティを擁護、彼女にチャンスを与えて欲しいと客に頼み、客も了承、ケイティは自信を取り戻しショーを披露する。

 カラミティはケイティを自分の家へ連れて行く。ケイティは家を女性らしい家へ改造し始め、カラミティも女性らしい服装にさせる。カラミティの友人ビルも少尉もケイティに惚れてしまう。二人はカラミティの家へ。ケイティは一計を案じ、少尉にカラミティが少尉に惚れていることを告げるが、少尉はケイティに惚れていた。4人は週末のパーティに参加することに。

 女性らしいドレスを着たカラミティに皆驚く。パーティの最中、少尉はケイティを連れ出しキスをする。それを見たカラミティは怒りケイティのグラスを銃で撃ち抜く。翌日店のショーに出ているケイティの元へカラミティが現れ明日の駅馬車でシカゴに帰るように警告する。ケイティはカラミティにグラスを高く掲げるように言い、銃でそれを撃ち抜く。しかし実際にグラスを撃ったのはビルだった。驚いたカラミティは店を出る。それをビルが追いかけ一緒に馬車に乗る。ビルはカラミティを慰め、二人はキスをし、お互いに愛していることに気づく。

 カラミティは翌日店へ行く。街の皆は冷たく、理由を聞くとケイティがカラミティの言った通りシカゴへ帰ってしまったと聞かされる。カラミティは急ぎケイティの乗った駅馬車を追いかけ、ビルと結婚することを告げる。

 街に戻ったケイティと少尉、カラミティとビルの合同結婚式が開かれる。

 

 西部に実在したカラミティ・ジェーンの物語。ただし映画のストーリーは実際のものとは全く無関係のようだ。

 カラミティの名前は随分と昔から知っていた。小説か映画かで知ったようだ。ルパン三世のエピソードで出てきた気もするがネットで調べてもそんなエピソードはなさそう。

 いわゆるじゃじゃ馬娘であるカラミティが店のショーの支配人を助けるために街に踊り子を連れてきて、そこで起きる恋の騒動が映画のストーリー。まぁオチまで含め予想通りの展開になるのだが。と言ってもミュージカル仕立てのため、ストーリーはあまり意味はない。ただラスト近くで映画の中で歌われた曲がもう一度使われるのは上手い演出だったと思う。

 ドリス・デイの歌と踊りを観る一本、かな。