新・明日に向って撃て!

●583 新・明日に向かって撃て! 1979

 刑務所に服役中のブッチをブレッドソー保安官が口を聞き仮釈放の手続きを取ろうとする。二度と罪を犯すなと命令されるが、ブッチはそれは無理だと答え、その代わりワイオミング州では二度と罪を犯さないと約束し、仮釈放される。

 街に戻ったブッチはカジノでキッドが強盗をする様を目撃、キッドに買ったばかりの銃を奪われてしまう。街の保安官は追跡隊を組んでキッドを追う。ブッチも隊に参加、隊は山にキッドを追い詰めるが、殺される可能性があることを保安官が示唆したところ、皆逃げてしまう。残ったブッチはキッドに銃を奪われたことを話し、一緒に仕事をしようと持ちかける。しかしキッドは話に乗ってこなかった。

 ブッチは昔の仲間の元へ。OCから列車強盗の話を聞き参加しようとするが、そこへブレッドソー保安官がきてOCを捕まえてしまう。OCはブッチが自分たちを売ったと思い込む。そんなブッチの元へキッドがやってきて仲間になると話す。キッドは列車強盗をしようと話すが、その前にブッチは銀行強盗をすることに。無事成功し大金を手にした二人は遊んで暮らす。そんな時に炭鉱にジフテリアを届けて欲しいと言われるが、無視。しかしOCが脱獄しブッチを狙っていると聞いたため、街から出てジフテリアを届けることに。

 雪山を行く二人は困難を極め、さらにブッチがジフテリアに罹ってしまう。なんとかジフテリアから治ったブッチだったが、OCに見つかり襲われる。ブッチは無事だったが、代わりにキッドがOCに撃たれてします。キッドが目をさますとそこはブッチの家だった。ブッチの妻や子供達と仲良くなるキッド、ブッチは精肉店で堅気の仕事を始める。しかしOCが街にやってきたのを見たブッチはまた放浪の旅に出ると言い出す。理由を聞いたキッドは、OCがいることを聞き、撃たれた復讐を果たす。

 二人は刑に服しているブッチの仲間の弁護士を雇うために銀行強盗をし、彼を無罪とすることに成功する。そして皆で列車強盗をすることに。騎兵隊が乗り込んだ列車だったが、ブッチのアイデアでなんとか強盗に成功、二人は大金を手にする。

 

 名作「明日に向って撃て!」から10年後に製作された続編ならぬ、主人公二人の若き日を描いた作品。続編に名作なし、と言われる通りの作品。前作は壮絶なラストが印象的なのだが、若い日の二人を描いているとわかっているので、二人が死ぬことがないことが大前提となっているため、ある意味安心して観ていられるのだが。

 ただ独立した一本の西部劇と思えば、それなりに楽しめる。ブッチの家が登場、妻や子供も描かれ、その子供たちにキッドがブッチに対して嘘をつくのが可笑しい。また、ラストの列車強盗もブッチのアイデアが面白く、見事に成功させるのが楽しい。

 本作がヒット作の続編作りの初手だったとしたら、そこには意味があるかも。

 

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