鬼平犯科帳 第2シリーズ #18 下段の剣

 第2シリーズ #18 下段の剣

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 江原真二郎がゲスト。

 鬼平の息子辰蔵が通う道場に現れた松田十五郎(江原真二郎)と名乗る浪人は見事な太刀捌きをし道場にいたみんなを驚かせた。その話を盗賊改方の皆に話していたのを聞きつけた鬼平は、辰蔵にその剣のことは忘れろと話す。

 鬼平は彦十に下段の剣の男の話をする。鬼平は、その男は彦十が盗人稼業をしていた頃、盗人の用心棒として働いていた男、松岡重兵衛だと考えていた。鬼平密偵たちにその男を探させる。

 松岡は牛久の小助と十年ぶりに出会う。松岡は三年前から仕事はしておらず、生きる目当てもないと話す。小助はもう一度仕事をしないかと誘う。しかし松岡はもう人を斬るのはイヤだと言う。小助は斬らなくても良い、名前が欲しいと言う。

 松岡の所在は同心山田が突き止めた。その事を山田は辰蔵に話してしまう。辰蔵は早速松岡の家へ行き、名乗った上で手合わせを願う。

 翌日鬼平は辰蔵を叱る。前夜松岡宅に討ち入ったがすでにもぬけの空だったため。

 密偵たちはしっかりと松岡の行方を追っており、小助との繋がりも押さえていた。盗人たちは山城屋を狙っているのが判明する。鬼平は盗人を取り逃がすことになるかもしれないが、松岡を盗賊改方宅へ連れてくるように申付ける。

 その夜、辰蔵は鬼平に松岡との関係を問う。鬼平は若い頃盗人の仲間になろうとした際に松岡に殴られ止められた事を話し、だから借りがあると言う。

 松岡を連れに盗賊改方が行くがすでにいなかった。山城屋へ急ぐがそこもすでに仕事が終わった後。一方盗人たちは金蔵からの盗みに成功し、船で逃げていたが、仲間の一人惣七が裏切り、斬り合いになる。松岡は一人奮闘するが、惣七の仲間の浪人たちに斬られてしまう。そこへ盗賊改方が到着する。その中には辰蔵の姿もあった。

 翌日鬼平は辰蔵を呼び、庭で稽古をつける…

 

 鬼平の昔が描かれるパターン。ちょっと良い話。それでも松岡は死んでしまうが、ラストで辰蔵に稽古をつけるシーンの鬼平が本当に良い。ちょっと笑みを浮かべながらしっかりと構える姿はまさに油が乗り切ったという感じ。

 

 これで第2シリーズも終わり。レギュラー組のそれぞれの役割役所がはっきりしてきて見ていて安心できる。第3シリーズも楽しみ。