東京暮色

●061 東京暮色 1957

 杉山周吉(笠智衆)には二人の娘、姉沼田孝子(原節子)と妹明子(有馬稲子)がいる。孝子は結婚し娘もいる。しかし夫との仲がうまく行かず、実家に戻ってきていた。明子は木村憲二と付き合っていて彼の子を妊娠していた。

 彼女たちの母親、周吉の妻には秘密があった。

 

 母親の愛情を知らずに育った明子が主人公。小津作品ってもっと平々凡々とした話ばっかりなのかと思っていたので、だんだんと明かされていく秘密や最後の結末など驚くことばかり。物語とは関係ないところで色々な効果音が流れるのが印象的。

 しかし俳優さんたちが若い。山田五十鈴の若い時は初めて見た。