オレゴン魂

●062 オレゴン魂 1975

 コグバーン(ジョンウェイン)は保安官だが、8年で64名(60名?)を射殺、判事により数が多すぎ、変わりつつある西部には似合わないということで、保安官バッジを取り上げられる。

 しかしホーク一味によりニトロが盗まれ、金塊強盗の恐れがあるため、判事により復帰、つまりホーク一味逮捕の依頼が来る。コグバーンはホーク一味を追い始め、フォートルビーヘ行く。ここは北部の牧師と先住民がいる開拓地だったが、ホーク一味により牧師たちは殺されていた。その娘ユーラ(キャサリンヘプバーン)とコグバーンは出会い、彼らの仇を取ることを約束するが、この場を離れるよう忠告、途中の知り合いの店まで連れて行く。大人しく従ったユーラだったが、店で銃を購入し保安官と一緒に一味を追うことに。

 山中で一味を見つけ、3人で見事に敵を騙しニトロを奪還する。ニトロを餌に残りの一味を罠にかけることに。しかしコグバーンの予想よりも早く一味はニトロ運搬中の3人の元へ。少年が捕まったりしたが、ピンチを切り抜ける。

 次は川。3人はニトロをイカダに載せ川を下る。一味の一人がホークを裏切り、川に縄を張って3人を襲おうとするが、その場にいたブリードが一人を撃つ。ブリードはコグバーンの元部下、前に一度命を助けてもらった、一味はもっと先で待っているが、次は助けられない、と告げ一味の元へ帰って行く。しかし銃の残り弾の数で嘘がばれ殺されてしまう。川での銃撃戦も打ち勝つが、今度は急流に見舞われなんとか抜けきる。

 その先、川の流れが緩やかになった浅瀬で一味が最後の待ち伏せをしていた…

 

 一味との最後の決着シーンのためにこの設定にしたんだなとわかる。あまりに痛快なシーン。最後にコグバーンが復職するための裁判も蛇足になっていない。

 この年代に作られた西部劇ということで女性が強くしかも銃も扱える。ここ最近見たジョンウェインの映画の女性たちとはだいぶ異なっている。しかしそのキャサリンヘプバーンが劇中で話す聖書の言葉は、やはりこれがアメリカなんだなと感じさせる。

 悪も徹底的に悪だし、ドンパチシーンは決着シーン含め気持ちがいいし、西部劇はこうでなくちゃね。