ミッドナイト・ラン

●063 ミッドナイト・ラン 1988

 ロバートデニーロが主役ジャック・ウォルシュ。元警官の賞金稼ぎ。ある日逃げた保釈人マデューカスを捕まえるよう仕事を依頼され10万ドルで引き受ける。しかしFBIからセラーノ逮捕のためマデューカスには手を出すなと脅される。また組織からはマデューカスを渡せば100万ドルだと言われる。

 ウォルシュはマデューカスが逮捕直後にかけた電話番号を入手、あっさり居場所を突き止め身柄を確保、依頼人(保釈金保証会社)に連絡するが、これがFBIには盗聴され、依頼人の一人は組織に情報を売る。ロスの空港で待ち構えられるが、マデューカスは飛行機恐怖症で離陸直前に騒ぎ出す。機長に咎められ電車での移動を余儀なくされる。

 依頼人はロス空港に到着しないウォルシュを見限り、別の賞金稼ぎドーフラーに仕事を依頼する。ドーフラーはウォルシュのカード番号から電車を突き止め乗り込んでくるが、ウォルシュはFBIの名前を使い彼を逮捕、警察に引き渡し、自分たちも電車を降り高速バスを使う。依頼人に連絡をしたため、今度はシカゴのバス停でFBIに包囲されるが、組織のスナイパーが銃撃を始めたため、その隙にパトカーを奪い逃走。ウォルシュは盗聴されていることに気づく。

 ドーフラーにカードを止められたウォルシュは金を借りるため元奥さんの家へ。ここでお金を手に入れ依頼人に電話。警察の盗聴は免れたが、依頼人の人には情報が漏れる。

 コーヒーショップを出た二人は組織の人間に捕まるが、ドーフラーがその場に駆けつけ助かる。ウォルシュはマデューカスと自分を手錠でつなぎ二人で護送されることに。組織はヘリを使い3人の車を襲う。なんとか銃でヘリを撃ち落とし、二人は川へ。流れ着いた先で道を歩きヒッチハイクで先住民の町へ行く。そこでマデューカスは単発飛行機を見つけ操縦。なんとか引き摺り落とし、車を盗む。その後偽札詐欺をして貨物列車に乗り込む。駅で待ち伏せされるが、その前に列車から飛び降りる。しかし警察の手が近づいてきており、そこにはドーフラーも。警察の手からは逃れたが、ヒッチハイクしようとした相手がドーフラーでとうとうマデューカスはドーフラーの手に。そしてウォルシュはFBIに捕まる。依頼人への電話でマデューカスがドーフラーから逃れたこと(ドーフラーは保証金保証会社にマデューカスを渡すつもりはないこと)を知り、ウォルシュは最後の大勝負に出る。

 

 ストーリーを長く書いたが、ストーリーはあまり重要ではなく、ロスへの道中の二人の会話が見もの。本当に色々な話をする。

 また二人が見せるピッキングやバーでの偽札詐欺は大丈夫なんだろうか(笑

 繰り返されるギャグも最高。ラストの見せ場も良いし、ドーフラーがとにかく良いキャラとなっている。ラストの二人の会話もイカしているし。デニーロの気持ち良い映画。