コクーン2

●068 コクーン2 1988

 

 

 前作で地球に残った4人(船長ジャック、老人ホームに残った男性、ベンの娘、孫)の姿が描かれる。あれから5年。孫の見ていたTVにベンの姿が映り、これから地球へ戻ると話す。

 宇宙へ行った老人たちと宇宙人の女性がそれぞれ4人の前に姿を現す。ジャックは宇宙人の女性から大地震が来ること、宇宙船が4日後に来ることを聞く。老人3人は一人地球に残ったバーニーを海岸へ連れ出すが、途中バーニーは奥さんのお墓へ参りに行く。ジャックは宇宙人とともに海底の繭を救出しに行くが、近くで海洋学研究所の船が繭を引き上げているのを目撃する。研究所では繭を分析、中に生命体がいることを突き止める。宇宙人たちは研究所から仲間たちを救出する作戦を練るが、研究所では繭が開かれてしまう。

 3人の老人たちは若者とバスケット4on4の勝負。妻たちはブティックを楽しむ。ブティックでアートの妻が倒れ病院へ。妻はなんと妊娠していた。また老人の一人ジョーはバスケットの途中で痛みを覚え病院で診察を受け、白血病の再発だと診断される。

 研究所では繭から出された宇宙人(フィルと名付けられる)が研究員と意思疎通ができるようになるが、それを知った軍からフィルを別の場所へ移動させることが告げられる。

 宇宙人たちは老人たちに助けを請い、彼らも協力を約束する。

 近所の子供達の子守を手伝っていたジョーの妻が子供を助けるために車にはねられる。病院での診断では今晩限り。ジョーは自分の力を使い妻の命を救い、死んでしまう。

 そして研究所の宇宙人救出作戦が始まる…

 

 昨日1をみて今日2を見る。時間が経っているからこそできる技。公開当時(2は3年後)の人に比べれば贅沢な鑑賞。1が人気で作られた作品のようだが、1での批判を見事にひっくり返す作品なのではないだろうか。老人、老優たちが元気。1ではあまり気にしなかったが老優たちはアメリカでは本当に有名な俳優なんだろうと思う。彼らが見事。当時はアメリカもバブル期だと思うが、その時期に老人主役の映画を作れるなんてやっぱりハリウッドはスゴイ。エンドロールで1も含めたハイライトを流すということは3は絶対に作らないという意思表示なんだと思うし。蛇足だが、ベンの娘役は猿の惑星のノバ役の女優さんだということも記しておこう。

 テーマは前作に続き夫婦愛に加え、家族・人生の重きが加わったか。前作では良い味を出していたバーニーが今作でも良い役所を演じている。最後の救出作戦後のエピソードがいろんな意味で、映画とは良い夢物語であることを魅せてくれている。

 2作セットでとても気持ちの良い作品を久しぶりに見た。