コクーン

●067 コクーン 1985

 老人ホームに暮らす3人の老人たち。近くにある別荘のプールに忍び込むのを楽しいにしていたが、ある日別荘に借り手がつく。この謎の男たちが船もチャータし、海底から何かの塊を運び出すところを3人は目撃する。プールに忍び込むとその塊がプールの底にあったが、構わずプールにイン。すると3人の老人は非常に元気となり、夜の生活もするほどに。

 一方船での探索は続いていた。船を貸した船長ジャックは謎の男たちの仲間の女の着替えをのぞいている時に彼女が実は宇宙人であるところを見てしまう。男たちはジャックに自分たちは宇宙人であること、仲間を助けに来たことを話す。

 3人の老人たちは新しい仲間を連れプールに来ていたが、その時宇宙人たちが帰って来てしまい、老人たちも宇宙人の姿を見てしまい逃げ出す。ホームに戻り周りの人間に話すが信用してもらえない。

 老人の一人ベンはどうしても友人たちにプールを使わせたく、宇宙人たちに頼みに行き許可をもらう。3人は自分の妻を連れプールに訪れる。3組の夫婦は皆若返った生活を楽しむが、ベンが宇宙人との約束、秘密を守ることを言い出す。しかし一人だけ納得がいかず夜の街へ繰り出してしまい、妻の怒りを買ってしまう。

 翌朝ホームの食堂でその件で他の男と喧嘩となり、プールの秘密がホームのみんなにバレてしまい、みんなはプールへ行ってしまう。約束を知らないみんなは、塊を弄び、それを宇宙人に見つかってしまう。弄ばれた塊=繭(コクーン)の中にいた宇宙人の仲間は死んでしまう。

 食堂での喧嘩のきっかけとなった男〜彼は一人だけベンたちに誘われてもプールに行かなかった〜の妻がその晩亡くなってしまう。彼は妻をプールへ連れて行き、宇宙人に助けを求めるがもう遅いと言われてしまう。

 ベンは宇宙人に謝罪に行き、この先どうするのかを尋ねる。仲間の繭は持っていけないことを知ったベンたちは海に戻すことを手伝う。すると宇宙人から一緒に宇宙へ行かないかと誘われる。老人たちは誘いに乗ることを決意、そのための支度に入る。

 老人たちはジャックの船で出発するが、ベンの孫から話を聞いた母親がホームに来て老人たちが皆いなくなっていることに気づき、警察が動き出す…

 

 宇宙人とUFOが出てくるのでSFとして分類分けされるんだろうけど、半分はSFで、残り半分は人生と夫婦がテーマ。昨日見たばかりなので余計に感じるのかもしれないが、もちろん未知との遭遇へのオマージュも強い。宇宙人が好意的なところがまさにそう。未知との遭遇から8年後の映画だけど、やっぱり相当影響力があったんだろうね。