鬼平犯科帳 第3シリーズ #01 鯉肝のお里

 第3シリーズ #01 鯉肝のお里

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 橋の上で行き倒れ寸前だった岩吉をお里が助け、飯屋で飯を食わせてやっているところをおまさが見かける。その態度や金回りの良さを不思議に思ったおまさはこの件をお里が店に忘れたキセルと共に鬼平に報告する。おまさはお里の後をつけ、住処まで突き止めていた。鬼平はお里は女賊だと推測、自分でキセルを返してやることに。

 お里はひと月前から義父でキセル職人の松五郎と暮らしていた。松五郎はお里が盗人稼業から足を洗ったと聞いており、住み込みの仕事など探さず、家に腰を落ち着けるよう話す。

 密偵たちはお里のことを調べる。鬼平はお里がお勤めを終え、割前をもらい休養していると睨む。鬼平は松五郎の家に行き、キセルの発注をしつつお里の姿を確認する。

 上州で調べをしていた沢田と五郎蔵が戻り、3ヶ月前に酒問屋が白根の三右衛門一味に襲われた件を報告する。引き込みに女賊がいたことがわかる。鬼平はそれがお里だと思うと話すと五郎蔵が昔松五郎から息子の嫁が鯉肝のお里という女賊になっているという話を聞いたことを思い出す。

 松五郎はキセルを納めた倉田屋で三右衛門一味の者と出会い、お里のことを聞かれる。一味の者は松五郎に蝋型とお金を渡す。そのことをお里に話す。お里は親分の下にいるのが怖くなり逃げ出したこと、今は大店の息子たちを誑かすのが生きがいになったと話す。

 おまさたちが見張る中、松五郎の家に一味の迎えがきてお里は出て行く。おまさはお里の後をつけるが、船に乗られ見失う。おまさが町を歩いていると飯屋で見かけた岩吉がある店の前で殴られているのに出くわす。岩吉から店でお里を見かけたのでお礼が言いたかったと話す。これを聞いたおまさは盗賊改方に知らせ、店に盗賊改方が討ち入りお里も含め捕まえる。

 鬼平は松五郎の家にキセルを受け取りに行き、そのことを牢にいるお里に話してやり、キセルを返してやる…

 

 ラストの鬼平とお里の会話も良いし、キセルのエピソードも良い。密偵たちの見せ所もある。第3シリーズも楽しみなスタート。