モンスター上司

●084 モンスター上司 2011

 サラリーマンのニックはパワハラ部長に、歯科助手のデールはセクハラ歯科医に、カートは直属のヤク中上司に、それぞれの上司に3人はうんざりしている。

 ニックは昇進のために我慢して来たが、発表されたのは部長の兼任だった。辞職をほのめかすが、推薦状にはまともなことは書かないと言われる。カートは社長に可愛がってもらっていたが、その社長が死に、息子であるヤク中上司が社長になり、不条理なリストラを求められる。デールは歯科医にsexを求められ断る。

 3人がバーで愚痴り転職を話し合っていると昔の仲間のケニーが現れる。彼はリーマンブラザーズに就職したが倒産したため求職中の身だった。彼を見た3人は仕事を続けることを決意するが、上司を殺したいと話す。物騒な話にデールは席を立つ。

 歯科医はデールの婚約者を病院へ呼び麻酔をかけた後、その場でsexを求めて来る。それを拒否すると写真を見せ彼を脅迫する。彼は2人の元を訪れ、上司を殺すと叫ぶ。ニックは昨日は酔っていたと話すが、カートは本気だと言う。3人は殺し屋に依頼するが、現れたのは全く別の仕事人だった。車のカーナビの案内で怪しげなバーへ行き殺し屋を探す。そこに現れたのはジョーンズという男だった。3万ドルで話を持ちかけられるが、高いというと5000ドルになり3人は話に乗る。翌日お金を渡すとジョーンズは殺しはしないがアドバイスをすると言い、交換殺人を持ち出す。

 3人は上司の情報収集をすることに。まずカールの上司の家を張り込み、彼が出かけたのちに家に侵入しケータイを盗む。次にニックの上司の家に侵入するが、外で見張っていたデールがゴミを捨てたのを上司に見つかる。上司はそのゴミを拾うが、ピーナッツアレルギーが出てしまい倒れる。驚いたデールは上司の仕草から対応薬を彼に打つが、その様子を家の中から見ていた二人は殺していると勘違いし逃げ出すがその際カールの上司の家で盗んだケータイを落とす。上司の妻が帰って来てデールを命の恩人だと勘違いするが、上司は失せろと言う。

 2人は上司二人の弱点を知り、殺しに使えそうだと話す。3人はお互いの上司を監視することとする。その頃ニックの上司は家でカールの上司のケータイを見つける。彼は妻が浮気していると疑っているため、その相手だと思い込みカールの上司の家へ出かける。留守になった家にデールは忍び込み、ピーナッツを仕込もうとするが、できずニックに電話をして来る。カールの上司を張っていたニックだったが、そこへニックの上司が現れカールの上司を射殺する。

 3人はバーで落ち合う。カールはデールの上司の誘惑に負け寝てしまっていた。カールは、女上司は欲求不満解消、自分の上司は殺されたので、匿名で通報すればニックの上司は逮捕され全て丸く収まると話す。それを実行しようと車に乗ったところで、車が殺害現場から逃げ出すところが見つかっており手配されているため、警察に署まで連行される。しかし逮捕ではないため何も話さず出て来る。

 カールの家でDNA捜査をしていることを聞いたカールは自分のDNAが見つかることを恐れ、ジョーンズに相談に行き、殺人者に告白させそれを録音しろとアドバイスされる。ニックの上司の家に行くとサプライズパーティの準備中だった。帰って来た上司に告白させるが、レコーダを持ったカートは奥さんに夢中でその場にいなかった。3人は上司に脅され逃げ出す。カートの家に行くとそこには警察が。その時デールの上司から電話が。さらにニックの上司が車で追って来ていた。ニックの上司に捕まり、カートの上司殺しの罪を着せられる。そのため彼は自分で自分の足を撃つ。そこへ警察が来るがレコーダに自白が録音されていると思い警察に話すが、録音されていなかった。3人は逮捕されそうになるが、その時カーナビが話し出す…

 

 この後事件の後日談が描かれるが、まぁそうだよねというラスト。何だか下品さが強調される映画だが、色々とツッコミどころも満載。B級映画だということで良いのだろうが、所々で挟まれる笑いのシーンがいかにもアメリカっぽく、ちょっと笑えなかった。評価が低い映画だと思うが、最後のNGシーンで出演者が楽しそうに演じているのを見ると救われるかなぁ。2011年の作品だが、この頃からパワハラが問題視されたのかしら?