鬼平犯科帳 第3シリーズ #11 夜鷹殺し

 第3シリーズ #11 夜鷹殺し

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 連続して夜鷹殺しが3件発生した。彦十は顔なじみの夜鷹おつねに注意するよう声をかけるが、おつねも犠牲者となってしまう。彦十は五鉄で飲みながら、夜鷹が殺されたのにそれを軽く見る岡っ引きの態度を愚痴る。店の客のその岡っ引きがいて、彦十は揉め喧嘩になる。そこへ鬼平が現れ仲裁に入り、夜鷹殺しは盗賊改方が引き受けると話す。

 翌日鬼平と彦十は、夜鷹殺しを捕まえる手立てを考える。二人は囮を使うことをし、おまさを呼び出す。これまでの殺しが起きた範囲を流すこととし、怪しい男かどうかはおまさが判断することとする。鬼平、おまさ、彦十は町を廻るがなかなか犯人は現れなかった。

 忠吾は鬼平の動きに気づき、鬼平を尾行をするがおまさに気づき鬼平から話を聞く。彦十はおつねの初七日に行くが、旦那と娘は自害していた。彦十は落ち込む。鬼平から今日は別件で行けないと連絡が来るが、おまさと二人で囮に出る。そこへ犯人が現れる。おまさは斬られるが、彦十が大声を出し犯人が逃げる。

 鬼平は彦十を叱るが、おまさの怪我が治るのを待って囮を開始する。7日後、犯人に現れ、逃げて行く犯人を彦十がつける。犯人は武家屋敷に逃げ込む。そこは御書物奉行を勤める川田長兵衛の屋敷だった。3人は屋敷を見張るが、おまさが見た犯人がわからない。忠吾の調べで、屋敷には息子がいたが三ヶ月前に死んだ、亡骸は夜中に外から運ばれてきたとのこと。

 鬼平は息子の死に立ち会った医者に話を聞く。息子は岡場所の女と心中をしていた。

 張り込みが20日を越えたある日、川田が現れる。鬼平切腹を勧めるが、川田は斬り掛かって来る。鬼平は川田を斬り、彦十とおまさに他言無用と申し付ける。

 3人は五鉄で酒を飲む。彦十はおつねを忍びつつ…

 

 夜鷹殺しの非道な犯人だが、訳ありの男が犯行に及んでいた。しかし殺しを続けるうちに男は非道になっていっていた。おつねとその家族が不憫に描かれる分、結末は当然だが、鬼平は人間の怖さを最後に話す。

 おまさの夜鷹姿が綺麗なところが見所。そしてラストシーンで鬼平が夜鷹に見せる優しさも… かっこいいねぇ。