突撃隊

●117 突撃隊 1962

 1944年フランスモンティニー、ギークフリーと近くの休息所、そこの第2分隊に補充兵としてリースがやって来る。兵たちは近く帰国できるという噂話で盛り上がっていた。ホーマーというポーランド人が軍に入りたがっていた。パイク小隊長が今晩21時町外れの教会に集結だと話す。リースはパイクの知り合いだった。

 リースは街へ出る。女店主が反対するが、酒場で禁止されている酒を飲む。パイクが店に来て話をする。リースは曹長から降格になっていた。パイクはまだ酒を飲もうとするリースを止め、部隊は前線に戻ることを告げる。二人は教会へ戻る。

 教会でパイクはルーミス大尉と会う。パイクとリースは北アフリカで一緒だった。リースは殊勲十字章を受けており、昇進の話もあったが、車を盗み大暴れをしていた。

 パイク小隊長から部隊に前線へ戻ることが告げられ、部隊は出発するが、ホーマーは連れていけないと言われる。部隊は前線へ到着する。メイス大尉が待っており、1週間持ちこたえてくれと言われ引き継ぎをする。第2分隊はトーチカ周辺の担当に。中隊は今晩北16km移動し大隊を支援することに。この場所は3つの文体で守ることになる。

 翌朝リースは部隊がいなくなったのに気づく。パイク小隊長から隊の移動の話を聞く、ここは6人で守ることになる。残り2隊は800m先におり、自分たちはその中間にいる、2人1組で守ることに。隊が移動したことがバレたら終わり。

 敵の攻撃が始まる。そこへ1台のジープが来るが砲撃される。ジープを運転していたのはドリスコル、タイプライターを50km先の司令部へ運ぶ途中だった。彼らはジープを使い、戦車音の偽装をする。ドリスコルも一員に加える。

 夜になると斥候が来て音がしないことで部隊がいないことがバレる。ジープで5km先の補給所でワイヤーを取って来る。夜ワイヤーと空の弾薬箱を3つ用意し、斥候を出す。それぞれを敵陣地近くに設置し、音を立てることで敵の目を欺く。設置をしたコービィは自軍のもの以外のワイヤーがあることに気づき、調べると敵の盗聴器だった。小隊長は彼に命じ、司令部に連絡するよう見せかける。役割をドリスコルと交代する。

 夜リースの元にホーマーが酒を持って現れる。ホーマーが仲間になる。

 しばらくして敵に夜襲され、1人カンバリーがやられるが、捕虜を2人捕まえトーチカに、敵の盗聴器は切る。しかし生きて戻った兵士もいると思われ、こちらの実情がバレれば総攻撃を受ける危険があった。リースは敵のトーチカをやればそれどころではなくなると進言するが、軍曹はトーチカ周辺は地雷原なので危険、待機命令も出ていると話す。リースは待っていてもやられるだけだと反論する。軍曹はパイクに確認すると言い部隊を離れる。その間にリースはヘンショウと話し、トーチカ攻撃の準備をする。戻った軍曹はそれに怒り、リースに命令を聞くよう指示するが、その直後敵の砲撃でやられてしまう。仲間はそれを見てトーチカ攻撃をすることを決意し実行する。

 その頃、パイクが中隊とともに戻って来る。

 3人は地雷を避けながら進むが、リースが1個を見逃し、ヘンショウが地雷にやられる。戻って来た中隊は敵陣への攻撃を開始する。残った2人は陣へ戻ろうとするが、途中1人がやられ、リースだけが生きて戻って来る。

 大尉がリースに誰が攻撃命令を出したか尋ね、リースは自分だと言う。大尉は明日朝の攻撃後に軍法会議だと言い、車を盗んだ時のようにはいかぬを話す。

 そして翌朝総攻撃を開始する。リースは途中、ヘンショウが準備した爆薬を見つけ敵トーチカに投げ込むが、直後に撃たれる。爆薬もトーチカから投げ出されるが、それを抱えてトーチカに突っ込み自爆する。

 

 

 

 マックィーンが一人の兵隊を演じる珍しい作品。しかも大きな話ではなく、小部隊の数日間を描く小さな話。しかし見ごたえは十分。ここのところ、長い映画を多く見て来たせいか、90分が程よい長さに感じられた。第2小隊の隊員も個性的なキャラが多く、飽きさせない。映画はこのぐらいが良いよねと思う作品。