グラディエーター

●271 グラディエーター 2000

 将軍マキシムスはゲルマニア戦役の戦いに勝利する。マキシムスは故郷で待つ家族の元へ帰ることを希望していたが、皇帝に呼ばれローマのために皇帝の座を継いで欲しいと言われる。皇帝には息子コモドゥスがいたが、皇帝は息子に皇位を譲るつもりはなかった。

 コモドゥスは皇帝に呼ばれその旨を告げられると、皇帝を殺し皇位を継ぐ。そしてマキシムスを呼び出すが、彼はコモドゥスに忠誠は誓わなかった。怒ったコモドゥスはマキシムスを処刑するように命じるが、彼は何とか兵を倒し逃げ、故郷へ戻るが、妻と子供は焼かれ殺されていた。

 マキシムスは捕まり、奴隷として売られることに。そして剣闘士となり、地方で剣闘士として名を上げ始める。その頃コモドゥスは皇帝として元老院と対立し、民の人気を得るためにローマにコロシアムを作り、剣闘士を集め大会を開いていた。

 マキシムスはローマのコロシアムへ行く。圧倒的な戦力差のある戦いで勝利を収め、観衆の歓声を浴びる。コロシアムにコモドゥスが降り、マキシムスと対面する。彼が生きていることにコモドゥスは驚き殺そうとするが、観衆の声援がありそれができなかった。コモドゥスは伝説の剣闘士ティグリスとマキシムスを戦わせ、さらに虎をコロシアムに放つ。マキシムスはティグリスを倒すが、とどめを刺さないことでさらに観衆の人気を得る。怒ったコモドゥスがコロシアムに降り、マキシムスを挑発するが、彼はちょ発には乗らなかった。

 マキシムスはコロシアムに来ていたかつての従者キテロと会い、自分の軍団が存続していることを知る。そしてかつての恋人でありコモドゥスの姉ルキラと会い、反乱を起こす計画を立てる。

 しかしその計画に気づいたコモドゥスはルッシラの息子を殺すとルキラを脅し話を聞き出し、計画を潰す。逃げようとしていたマキシムスは捕まってしまう。

 そしてコロシアムに連れ戻されたマキシムスはコモドゥスに刺された状態で、コモドゥスとの1対1の戦いの場に連れ出される。怪我を負い不利な状態だったが、マキシムスはコモドゥスを倒す。しかし戦いの後にルキラの腕の中で死んでしまう。

 

 映画冒頭のゲルマニア戦役のシーンから圧倒される。大人数での戦いのシーンは、かつての「ベンハー」や「クレオパトラ」などの古代を舞台とした映画に引けを取らないと大ロケーションだと思う。後々CGも多く使われていて、あれ?と思ったが(笑

 その後の剣闘士(グラディエーター)の戦いのシーンも迫力満点。ハンディのある戦いがさらにそれを増幅させる。

 ストーリーも復讐や皇帝の後継問題など、非常にわかりやすい。おそらく史実ではないのだろうが、そんなことは全く気にならず、単純に楽しめた。ラストでラッセル・クロウが死んでしまうのは残穢んだが、奴隷に身分が落ちた人間が皇帝を復讐のため殺す、というカタルシスが見せ場の分、さすがにその後奴隷から皇帝へ、とはならないのは仕方なしだろう。