ルパン三世 The First

●322 ルパン三世 The First 2019

 今回のルパンの狙いは謎のお宝のありかを示すと言われるブレッソンダイアリー。その展示会場からダイアリーをむすもうとしたルパンはレティシアと知り合うことに。ダイアリーは不二子に奪われ、ランベールとゲラルトの手に渡る。

 ルパンはレティシアと手を組み、ダイアリーの奪還を図る。ダイアリーと2つの鍵とパスワードにより、ダイアリーの封印が解かれる。ダイアリーにはエネルギー発生装置エクリプスに関する記述があった。

 ゲラルトはエクリプスを使いナチスの復活を目指していた。ゲラルトたちから逃れたルパンはエクリプスのある場所へ向かう。3つの試練を突破しエクリプスを目の前にしたルパンだったが、ゲラルトたちに奪われる。エクリプスはマイクロブラックホールを操る兵器だった。ゲラルトは復活したヒトラーの元にエクリプスを届けるが…

 

 ルパンの初3DCG作品で、CG映画を作らせたら上手い山崎貴監督作品。だから期待して観たのだが。

 3DCGの動きがぎこちなかったこと、ヒロイン広瀬すずが上手くなかったこと、この2点については仕方ないと思う。

 ストーリーから1960年ごろ(第二次世界大戦の十数年後、という設定)が舞台であり、そこでルパン三世が活躍していること、これも問題ないと思う。ルパンはもはや007と同じように、時代や年代に関係なく、その時々で活躍をしていくキャラクターであると認識されているので。

 しかし結局のところ、このルパン映画も「カリオストロの城」に引っ張られすぎている、という点でこれまでのカリオストロ後のTVSPや映画などの範疇を越えていない。せっかく昨年放映されたTV第5シリーズで、「脱カリオストロ」に成功したかと思えていたのに。

 ルパン好きの私はカリオストロは大好きだけど、その二番煎じのようなルパンはもう観たくないのよ(笑 放送の最後に来年2021年がルパンTV放映50周年ということで、ビッグなことがありそうだと知ったことが残念ながら最大の収穫。