●338 汚名 1946
1946年4月マイアミの地方裁判所でヒューバーマンが国家反逆罪で有罪判決を受ける。彼の娘アリシアは友人たちと自宅でパーティを開く。酒を飲みすぎた彼女はパーティに来ていたデブリンとドライブに出かける。彼女は飲酒運転をし警官に捕まりそうになるが、デブリンが警官を追い払う。
家に戻ったアリシアにデブリンは父の汚名を晴らすため、父が仕事をしていた相手の仕事内容を探る仕事を持ちかける。最初は断るアリシアだったが、結局依頼を受託、二人は一緒にブラジルへ。二人は恋に落ちていた。
デブリンの上司はアリシアにセバスチャンに近づく任務を与えようとする。セバスチャンは昔アリシアに惚れていたためだった。デブリンは断ろうとするが、上司にごり押しされる。デブリンはアリシアに任務内容を話す。アリシアはデブリンに止めてもらいたがったが、デブリンは自分で決めろと話し、あり氏は任務を引き受けることに。
アリシアはセバスチャンに接触、彼の家に招待されることに。アリシアは得た情報をデブリンに伝えるが、二人の接触を快く思わないセバスチャンは、アリシアに結婚を申し込む。アリシアはデブリンとその上司に相談するが、デブリンは何も言わなかったためアリシアはセバスチャンと結婚することに。
アリシアはセバスチャンの家の中を探る。唯一セバスチャンが鍵を管理するワインセラーを怪しいと睨んだアリシアはデブリンにその報告をする。デブリンは結婚お披露目のパーティを開くようにアリシアに提案、パーティに招待してもらえば自分がワインセラーを探ると話す。アリシアはセバスチャンが持つ鍵束からワインセラーの鍵を盗む。
パーティに来たデブリンはアリシアから鍵を受け取りワインセラーへ。調査中誤ってワインボトルを割ってしまうが、中から砂が出て来たためその砂を回収、調査に出すことに。パーティの最中にワインセラーに行こうとしたセバスチャンは鍵束からワインセラーの鍵がなくなっていることに気づく。パーティの夜、セバスチャンは鍵束を机に置いて眠る。翌朝ワインセラーの鍵が鍵束に戻っていることを見たセバスチャンは、ワインセラーで割れたボトルを発見、アリシアの本当の目的に気づく。
セバスチャンは仲間にバレたら自分が殺されると母親に相談、母親は時間をかけてアリシアを毒殺することを提案する。コーヒーに毒を入れられアリシアは体調を崩していく。デブリンとの定期報告の時も様子がおかしかったがアリシアは二日酔いだとごまかす。アリシアは客がいるときに自分のコーヒーを間違えて客が飲もうとした際の母親とセバスチャンの慌てぶりを見て、自分が毒を飲まされていることに気づくが、倒れて寝込んでしまう。
定期報告にアリシアが姿を見せなかったため、デブリンは心配し、セバスチャンの家に乗り込む。そして隙を見てアリシアの部屋へ行き、全てを聞く。仲間と話し込んでいたセバスチャンの弱みを知ったデブリンは強引にアリシアを家から連れ出す。
久しぶりにヒッチコック作品。しかもバーグマン。高校生の時にカサブランカを見て以来、バーグマンのファンになり彼女の作品はだいたい観たつもりでいたが、こんな有名な作品を見逃していた。今回が初見。過去にもし観ていたら、カサブランカの警察署長がセバスチャンであることに気づかないはずがない(笑
ヒッチコック作品は心理的な怖さがウリで、「こんなことしてたら見つかっちゃうのに」とか「それ持ってたらバレちゃう」とかで、ドキドキすることが多いが、この映画はそんなドキドキよりもバーグマンとグラントのロマンスの方が気になって仕方がなかった(笑 というか左手に握った鍵をごまかすキスシーンやワインセラーのシーンは、他の作品に比べるとドキドキ感はあまりなく、上手いこと魅せるなぁと感心してしまった感じ。
全てがバレた後も、問い詰められるのではなく、じわじわと毒殺されていく、というのもあまり怖さを感じなかった理由かも。
しかしこの映画のバーグマンもキレイ。冒頭の酔っ払いのシーンも良く、お腹を出したファッションにもちょっとビックリ。やっぱりバーグマンは良いなぁ。
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