八十日間世界一周

●337 八十日間世界一周 1956

 冒頭ベルヌが書いた「月世界旅行」の映画が紹介される。そして1872年へ。

 パスパルトゥはフォッグの執事として採用される。そのフォッグは改革クラブで友人の銀行家が強盗に入られたことを話していた際、世界一周を80日間でできると話し、友人たちと成功するか否かで賭けをすることに。フォッグはパスパルトゥを連れ、早速世界一周の旅に出る。

 乗ろうとした鉄道が雪のため動かないため、気球に乗る。そしてスペインに着く。そこから金持ちの高速艇を譲り受けるため交渉するが、そのためには執事パスパルトゥが闘牛をすることに。パスパルトゥは無事闘牛を終え、二人はスエズへ。そこで現地の刑事がフォッグをイギリスの銀行強盗だと考え、あとをつけることに。

 ボンベイで鉄道に乗るが、途中の線路が未完成のためジャングルを横断することに。途中宗教上の理由で生贄にされるアウダ姫を助ける。彼女の知り合いがいる香港に行くが、知り合いは外国へ行っていたため、アウダ姫も旅に同行することに。刑事はパスパルトゥを騙し酒を飲ませ酔い潰す。しかし旅券を持っていたパスパルトゥは横浜行きの船に乗ることができた。フォッグと姫は別便で横浜へ。フォッグは曲芸の見世物小屋でパスパルトゥを見つけ合流する。

 3人はアメリカへ。鉄道に乗っていると先住民に襲われる。パスパルトゥは客車から出て応戦するが、鉄道から落ち先住民に捕まってしまう。フォッグは予定を変更しパスパルトゥを助けに行く。鉄道に乗り遅れたフォッグたちだが、トロッコに乗り遅れを取り戻す。最後は船でイギリスへ向かう。

 しかしイギリスについたところで刑事に銀行強盗の容疑で逮捕され監禁されてしまう。真犯人が捕まったことで容疑は晴れるが、賭けの時刻には間に合わないことに。翌日落ち込むフォッグだったが、アウダ姫と結婚をすることに。牧師を呼びに行ったパスパルトゥが今日が賭けの期限当日だと気づく。彼らは日付変更線を跨いだため、一日勘違いをしていた。フォッグはクラブへ行く。

 

 八十日間世界一周と言えば、私にとっては子供の頃から圧倒的にこちら「長靴をはいた猫 80日間世界一周」なのだが。オリジナルは初めて観た。

 約3時間の映画だったが、場面転換が多くあまり飽きずに見ることができた。世界各地の生活、文化、美しい風景を見ることができたからだろう。日本も出てくるが、日本人としたら首をかしげることが多く、世界の他の国のことも話半分に見ておいた方が良いのだろうが(笑

 日付変更線をまたぐ、というのはなかなか気づかない上手いトリックだと思う。

 映画のラストの字幕で、豪華な俳優陣がカメオ出演しているのを知った。wikiで見てビックリ。確かに映画の途中途中で、意味ありげに画面に俳優が映るシーンが多かったことには気づいていたが。主演?のシャーリー・マクレーンも実にキレイだった。今まで観た彼女の映画の中で一番キレイだったように思う。

 最後に疑問を1つ。映画冒頭でベルヌのことを説明していたあの人は誰だったんだろう?