シックス・センス

●355 シックス・センス 1999

 児童心理学者のマルコムは市から表彰されるほどの医師だった。妻と祝杯をあげている時、家に侵入者がいることに気づく。それは彼の昔の患者ヴィンセントだった。ヴィンセントは自分を治せてなかったとマルコムを責め、彼を銃で撃ってしまう。

 1年後の秋、マルコムはコールという少年の面倒をみることに。マルコムはコールと様々なことを話す。コールは学校の授業中に教師を困らせ叱られる。マルコムは妻との仲が上手くいかず、妻が抗うつ剤を飲んでいることを知る。

 コールは友人の家のパーティに誘われる。そこで上階の戸棚から声がするのを聞き階段を上がる。それを見た友人たちがコールを戸棚に閉じ込めるいたずらをする。コールは気が狂ったように叫び母親に助け出される。

 マルコムは病院のコールに会いに行く。そこでコールから何か悲しいことがあったのかと聞かれ、1年前の事件のこと、それ以来の妻との不仲のこと、新しい少年と出会いその彼を助けてあげたいと思っていることを話す。マルコムの告白を聞いたコールは秘密を打ち明ける。彼には死んだ人が見えるのだった。コールは毎日死んだ人間が見えて困っていた。

 コールはマルコムに死んだ人が見える時、寒気がすることなどを話す。

 コールは母親からおばあちゃんのペンダントを自分の机の引き出しに入れていたことで叱られるが、コールには身に覚えのないことだった。母親は謝らないコールに激怒する。

 マルコムの妻は職場で若い男と親しくしているのを見たマルコムは嫉妬する。そしてコールの治療ができないと話すが、コールは自分を救って欲しいと懇願する。マルコムはヴィンセントの治療の時のテープを聴く。そして幽霊たちは話を聞いて欲しいのだと気づき、コールに伝える。その夜、コールは自分の部屋に現れた女の子の幽霊の話を聞いてあげる。そしてその女の子の家に行き、彼女の部屋で彼女から箱を渡される。コールはそれを父親に手渡す。中にはビデオテープが入っており、彼女の死の真相が写し出されていた。

 コールは明るくなる。学校での演劇でも成功を収める。コールは劇後マルコムに奥さんと話すには寝ている間に話しかければ良いと伝える。コールは車の中で母親に秘密を打ち明ける。戸惑う母親におばあちゃんからの伝言を伝え、母親はコールの言葉を信じる。

 家に帰ったマルコムはビデオを見ながら寝てしまっていた妻に話しかける。するとマルコムの結婚指輪が妻の手から落ちる。妻の言葉を聞いたマルコムは自分が死んでいることに気づく。そして別れの言葉を告げる。

 

 20年ぐらい前に観たことがあり、その時の驚きでオチは覚えていたので、今回はオチを踏まえた上で最初から観てみた。それでもやはりこれは良い映画だと思う。ラストのオチのための伏線がいくつか出てくるが自然に見えるシーンばかり。

 ただ改めて見てみると、「幽霊なのに物体を触れるのか」とか「1年間自分について語られる場面に出くわさなかったのか」とか、まぁ色々思うところはあるが、それでもこの衝撃的なラストで全て帳消しになるほど良くできたオチだと思う。

 コールが助けてあげる少女の死の真相やコールの母親とおばあちゃんとの関係性など本線ではないエピソードも良くできている。

 20年前に比べ自分もそれだけ歳を重ね、死をある程度身近に感じるようになった今、この映画のラストは心に沁みる。

 

 

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