グレムリン

●462 グレムリン 1984

 売れない発明品を作るペルツァーは息子のためにチャイナタウンの店でモグワイと呼ばれる生き物を購入して帰宅する。しかしモグワイを飼うにはルールを守らなければいけなかった。光を当ててはいけない、水を与えてはいけない、真夜中過ぎに食べ物を与えてはいけない、の3つだった。

 息子ビリーは銀行に勤める青年だった。愛犬バーニーをディーグル夫人に目の敵にされていたが、同僚ケイトとは仲が良かった

 ペルツァーはモグワイをビリーにプレゼントする。ビリーはモグワイにギズモと名付け可愛がる。ある日ビリーの知り合いの少年がやってきて誤ってギズモに水をかけてしまう。するとギズモから玉のようなものが飛び出し、それはモグワイとなった。5匹のモグワイが誕生したのだった。ビリーは学校の先生にモグワイを見せ、水をかけて増えた1匹を渡し調査を依頼する。

 ある夜、モグワイたちは食べ物を要求する。ビリーはまだ真夜中前であることを確認し彼らにチキンを与えるが、モグワイたちは電気時計のケーブルを切断しており、すでに真夜中過ぎだった。モグワイたちは繭化する。同じ頃モグワイを受け取った教師の元のモグワイも教師の食べ残しを食べ繭化していた。

 繭化していたモグワイは孵化し凶暴なグレムリンとなった。教師から連絡を受けたビリーは学校へ行くが、教師が襲われていた。ビリーの家では孵化したグレムリンたちと母が格闘していた。襲われていた母をビリーが帰ってきて助けるが、見た目に特徴があるストライプは家から逃亡してしまう。

 ビリーはストライプを追いYMCAへ。そこでストライプはプールに飛び込み大増殖をしてしまう。ビリーは保安官のところへ報告に行くが相手にされなかった。しかし大増殖したグレムリンは街中で騒ぎを起こす。勤務後のバイトでパブで働いていたケイトの店にもグレムリンたちが集結していた。ビリーはケイトを助け出す。

 しばらくして街が静かになる。グレムリンたちを探していたビリーとケイトは彼らが映画館で白雪姫を夢中で見ているのに気づく。そしてボイラーのガスを使い映画館を爆破させグレムリンたちをやっつける。しかしストライプだけはデパートに逃げ込んでいた。ビリーとケイトはストライプと対決する。ビリーがピンチに陥るが、ギズモがストライプに太陽光を浴びせ撃退する。

 ビリーの家にチャイナタウンでモグワイを売っていた店の主人がやってきて、モグワイを飼うのにはまだ早いと言ってギズモを連れて帰る。

 

 有名な作品だが、これまで観た記憶がない。初見?かも。

 ストーリーは単純で、可愛いも具合がルールを守らないと凶暴化して人間を襲う、という定型ものと言える。まだCGがない頃の映画らしく、グレムリンやギズモの動きが可愛いが、中にはどうやって撮影したのかと思える動作もあった。

 スピルバーグらしく「見えない恐怖」を使った演出もチラホラ。この辺りはさすがに上手い。凶暴化、大増殖をしたグレムリンとどう対決するのかと思っていたが、なぜか映画館に集合したグレムリンはガス爆発で一網打尽なのはちょっと笑った。それでも最後に残ったストライプとの対決が残っていたが、こちらも可愛いギズモの活躍でハッピーエンド。子ども心を捉えることが上手いスピルバーグらしい展開、しかもクリスマスだし。

 続編もあるのね。これだけ面白いキャラクターを感が出したんだから、そりゃ続編も作り出したくなるよなぁ。