高倉健Ken Takakura 1956-2014 文藝春秋

高倉健Ken Takakura 1956-2014 文藝春秋

 健さんが亡くなった後に発行された追悼本。

 関係者による長文の追悼文、ご本人最後の手記、対談の再録、著名人による秘話などとともに、健さんの全出演205本の映画ガイド、南極物語裏話、人情医師との書簡、中国での健さん人気について、健さんの名語録、一問一答など内容はバラエティにとんでいる。

 

 当時話題になった養女の手記では、亡くなる半年ほど前からの入院以降についてが語られている。当初は健さん自身そんなに悪くなるとは思っていなかった様子が伺える。

 ご本人の最後の手記は図らずも亡くなる数日前に脱稿され、亡くなった翌月の雑誌に掲載されたもの。ご自身の人生、仕事、阿闍梨との出会いなどに触れた後、映画八甲田山についての思い出が語られる。

 追悼文は3本。沢木氏による健さんのために書いた小説が健さんが亡くなった日にその本の広告が新聞に掲載されるという話。対談をした国谷キャスターのインタビュー番組の裏話。横尾忠則氏の47年の思い出。

 著名人による秘話の数々で明かされる健さんの人柄。

 

 どの話でも健さんに魅了された話ばかり。映画の中でもカッコ良く、実生活でもそれに負けないぐらいにカッコ良かった健さん

 健さんが若い頃に出演した任侠モノなどを観たくなった。Amazonででも探してみるか。