シベリア超特急2

●579 シベリア超特急2 2001

 老作家がインタビューに答える形で、満州菊富士ホテルで起きた殺人事件のことを話し始める。シベリア鉄道のトラブルでホテルに泊まることになった山下大将をはじめとするシベリア鉄道の一等車の乗客たち。その夜、武器商人の田宮が密室で殺される事件が発生。外部との連絡手段もなくなり、山下大将たちは事件を捜査し始める。女医家入が捜査の結果として山下大将犯人説を唱えるが、山下は別の真相にたどり着いていた…。

 

 前作に引き続き、パート2も鑑賞。前作が『超カルトムービー』だとすると、本作は『超』が取れた『カルトムービー』と言ったところか。

 本作を観た記憶はなかったが、エンドロールで出演俳優陣が階段の踊り場に次々と現れるシーンを観て、あぁ昔観たことがある映画だと気づいた(笑

 本作は密室殺人を取り扱っている。前作もある意味同様な事件だったが、前作に比べると事件の展開は随分とマシになっている。密室のトリックは、死の寸前の被害者を放置したというとんでもないものだが、使い方によってはもっとマシなストーリーにもなりそうな感じ。ただ、殺人の時間誤認のトリック〜電話トリック〜は目も当てられないヒドさ(笑 まぁ本シリーズにツッコミを入れても仕方ないのだが。

 驚くべきは、前作よりもさらに豪華な俳優陣。その分かどうかわからないが、前作のスタッフの超一流どころはみなさん本作から手を引いているようだ(笑 若き日の尾上松也なども出演、ネットによる解説がなければ現在活躍中の松也と同一人物だとは思えないほどだったが(笑

 最後にもう一つ。恒例の冒頭での表示で、「真相は3つの逆転のあと判明します」とあったが、その3つがわからない(笑 事件の真相、山下大将の射殺、で2つだと思うが、もう一つはなんだったのだろう。まさか、本当のラストのラストに演じられる数十秒のシーンのことを言っているのか。楽屋オチのような、メタセリフまで発せられるアレなのか?うーん、まさかなぁ。