プーと大人になった僕

●605 プーと大人になった僕 2018

 クリストファーロビンの少年時代。100エーカーの森でプーたちと仲良く暮らしていたが、寄宿学校に通うこととなり、森の仲間との別れを告げる。

 大人になったロビンはイヴリンと結婚、マデリンという娘も生まれ幸せに暮らしていた。ロビンは仕事が忙しく、マデリンはそんな父に認めてもらうため、勉強を一生懸命頑張っていた。

 週末、家族でロビンの実家に行く約束をしていたが、ロビンは会社の部門経営が上手くいっておらず、社長から経費削減の案を週末にまとめておくように言われてしまう。ロビンは仕事のため実家には行けず、イヴリンとマデリン二人で行くことに。寄宿学校に行くことが決まっているマデリンにとっては、父ロビンと過ごすことができる貴重な週末であったのにもかかわらず。

 ロビンは一人で経費削減の案を考えていた。その頃100エーカーの森でプーは仲間のみんながどこかへ行ってしまったことに気づく。あそして秘密の扉を使ってロンドンに現れる。ロビンはプーと再会。家に連れて帰るが、プーが家の中を汚すため、100エーカーの森に連れて帰ることに。実家にいる家族に見つからないようにロビンはプーを森に連れて帰るが、仲間を探して欲しいと頼まれてしまう。一緒に探そうとするが、プーの行動に苛立ったロビンは怒ってしまい、プーは去ってしまう。ロビンは穴に落ち気絶してしまう。気が付いたロビンはプーの仲間たちやプーと再会。

 ロビンは時間がないことに気づき、急いでロンドンに戻る。しかし作った書類がティガーの手によってすり替えられていたため、プーたちはマデリンと一緒に書類を持ってロンドンに向かう。

 会議に間に合ったロビンだったが、書類がないことに気づき大慌て。そこへマデリンがいなくなったことに気づいたイヴリンがきて、ロビンは一緒にマデリンを探すことに。マデリンは書類を持っていたが、風に飛ばされてしまい落ち込んでいた。しかしマデリンの無事な姿を見たロビンは書類よりもマデリンが大切だと話す。マデリンが唯一持っていた書類を見たロビンは経費削減ではないアイデアを思いつき、会議へ戻り、その案を披露。会長はその案を認める一方、ロビンに案を任せきりにしていた息子である社長を叱咤する。

 ロビンと家族はプーたちとともに100エーカーの森へ行き、昔と同じ幸せな時間を過ごす。

 

 金ローでやっていたので思わず観てしまった1本。

 これは評価がはっきり分かれる作品だと思う。プーをはじめとするキャラクターたちのCGについては置いておいたとしても。冒頭の少年時代のロビンと森の仲間たちのシーンは懐かしさを覚えるが、ロビンが大人になった以降をどう評価するか、だろう。

 ストーリーは単純明快。仕事人間だったロビンが家族との時間の大切さに気づく、という定番のもの。展開も予想通りのもので、再会したプーたちは相変わらず、再会直後はその態度に苛立つ大人のロビンの気持ちはよくわかる。ここからロビンの考えが少しずつ変化して行くのだが、ここがすんなり受け止められる人にとっては、刺さる映画になるのだろう。

 しかしプーは昔と何も変わっておらず、変わったのは大人となったロビンだけ。自分とロビンの姿をダブらせて観られるかどうか、ということだろう。

 

 私には正直あまり刺さらなかったが、それでも原作をまた読んでみたい気にはなった。